富山市にあるベトナムカフェ「1992’s バインミー&ドリンク」(富山市今木町)が現在、ベトナムの旧正月を祝う伝統料理「バインチュン」を期間限定で提供している。
店主はベトナム北部ハノイ出身のレティ・キエウ・ミーさん。友人や常連客からは「レミーさん」と呼ばれている。2008(平成20)年に来日し、県内企業に勤めた後、2021年12月にレミーさんの生まれ年を冠した同店をオープン。フランスパンに野菜、ハーブ、肉などを挟んだバインミーや、鶏肉・牛肉を一晩煮込んだスープを使ったフォー、卵黄が入ったハノイ名物エッグコーヒーなど「本場のメニュー」を提供している。
ベトナムの旧正月「テト」に振る舞われるバインチュンは、もち米、緑豆(りょくとう)、豚肉を、ラーゾンという葉に包んで10時間以上煮込んだちまきのこと。ベトナム史における最初の国家バンランで生まれたとされ、祝い事のもてなし料理として親しまれている。バインチュンのサイズは、小(530円)と中(800円)を用意する。
レミーさんは「バインチュンは正月に欠かせない料理。ベトナムでは市場やスーパーマーケットで販売されているが、自宅で作るものが一番おいしいと個人的に思っている。当店では手作りで提供している。焼き、揚げなど調理方法も多様で切り方もユニークなので、さまざまな食べ方を試していただければ」と呼びかける。
営業時間は、平日=10時~20時30分、土曜・日曜・祝日=10時30分~21時30分。月曜定休。