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高岡・伏木の古書店でラッパー・狐火さんライブ 観客参加のオープンマイクも

派遣社員として働く傍ら音楽活動を続ける狐火さん

派遣社員として働く傍ら音楽活動を続ける狐火さん

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 ライブとオープンマイクのイベント「パラレルワールド」が 3月9日、高岡市の伏木駅前にある古書店「古本 なるや」(高岡市伏木古国府4)で開催される。

山口さんデザインのフライヤー

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 同店の常連客だった山口翔太さんが昨年11月に企画し、2回目の開催となる。日常から生まれた心に刺さる言葉を扱うラッパー・狐火(きつねび)さんのライブと、来場者もマイクを持ち、朗読、絶叫、弾き語り、ラップなど自由に言葉を表現できる「オープンマイク」を行うイベントとなる。

 山口さんは「イベント名の『パラレルワールド』は、狐火さんの曲名から取ったもの。自分がやるからには富山に呼びたいと思った」と振り返る。

 福島県出身で、現在は東京を拠点に活動する狐火さんは、自らの内面をさらし、多くの言葉を使って朗読のように語り掛けるラップ「ポエトリーリーディング」のスタイルが特徴。アルツハイマーになり徐々に記憶が消えていく祖母への思い、東京で音楽で食べていく夢を諦めようと面接を受けた30社で不採用にされた気持ち、上司への愚痴などを赤裸々に歌う。2012年には、大型音楽イベント「SUMMER SONIC」で「ポエトリーリーディング」のアーティストとして初めてオーディションに合格し、出演を果たす。毎年アルバムをリリースしており、昨年公開の映画「cat fire」では初主演を務めている。

 山口さんは狐火さんとの出会いについて「初めてライブを見たのは約4年前。当時は学生で、将来の社会への漠然とした不安を抱えていた。『ポエトリーリーディング』に夢中になり、中でも、生きていく上での迷い、悩み、弱音、経験、現実を臆せず曲にしている狐火さんに感銘を受けた」と振り返る。

 「社会人となった今も、多くのことに悩みながら、狐火さんの言葉に支えられている。あれもこれも抱えながら、ラップだけはやめない、毎年アルバムをリリースし続ける姿勢がかっこいい。『こんなつもりじゃなかった、でも』と生活や仕事の日々を送る人に聴いてほしい。地方でロングセットのライブはなかなか無いので、いつもとは違う曲も披露してくれそうで楽しみ」と笑顔を見せる。

 来場者による「オープンマイク」について「いろんな方に、富山のお客さんはオープンマイクをやらないだろうと言われたが、前回のオープンマイクは満員だった。自分に悩みながらも何か表現をしたい、言葉にしたい方に、マイクをつかんでもらえたら。また、他のお客さんが表現する様子を見て刺激を受けていってほしい」とも。

 14時開場、14時30分開演。入場料は2,000円。予約はメールで受け付ける。

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