「チプカとプクチカ」と「tentendot」の合同展となる「山暮らしの手しごと展」が12月8日・9日、上市町のベーグル店「くじら堂」(上市町野島)で開催される。
上市町の山あいにある同店は、小さい店舗ながらも行列のできるベーグル店として県内外から客が足しげく通う人気店。イベントは、店の裏庭に建てられたイベントスペース「めぐり」で行う。これまで、古道具販売や国内作家の作品展、映画上映などを行ってきた。
今回は、長野県伊那市の自然素材の服や雑貨の店「チプカとプクチカ」とイベント出店をメインに行う「tentendot」が、インド・ラオス・日本の手仕事雑貨を展示販売する。今年1月に長野県上田市の天然酵母パン店「ルヴァン」で開き好評だった企画の第2弾で、富山での開催は初。
「チプカとプクチカ」は、ラオス、インド、日本で丁寧に作られた生地で製作した、もんぺ、エプロン、シャツ、ワンピースなどの「はたらく服」を販売する。当日は生地見本から好みの丈やサイズで仕立てる「セミオーダー」も受け付ける。
「tentendot」は、標高2000メートルの北インドから届く手紡ぎ手編みソックス、手織りストール、カンタ刺しゅうのストールやマット、アプリコットオイルを販売する。
「チプカとプクチカ」店主の小松さんは「北インドと信州の山あいで、それぞれ丁寧に手仕事で作った物たちは、全く同じものは一つもない。自分だけの、長く一緒にいられる相棒を見つけてもらえたらうれしい」と話す。
期間中はカフェコーナーを設け、長野県の「しぜんのおやつnagi」の乳製品・卵・白砂糖を使わないクッキーやスコーン、グラノーラ販売のほか、インド直輸入の紅茶や「カフェ・セラード」の樹上晩秋摘みコーヒーを提供する。
「くじら堂」店主の堀奉子さんは「アフリカの言葉の『チプカ』と『プクチカ』には『土から生まれて土に返るように』との思いが込められていると聞き、『めぐり』のコンセプトである『循環』にも通じるところがあると思った」と話す。「服のセミオーダーなど今回のような企画展は富山ではあまりないと思うので、『めぐり』でゆっくり過ごしてほしい」と来場を呼び掛ける。
開催時間は12時~17時。