魚津市の双葉町に10月6日、県内初となるもつ煮の自販機が登場した。もつ煮は、電鉄魚津駅近くで約40年にわたり営業していた「中華そば ふたば」の味を継承する。同店店主の孫である四十万拓さんが「ふたば」の名前を残すべく、祖母に志願してもつ煮の作り方を学び、2018年8月に「2度楽しめるうどん FUTABA」を開店した。
その後、さまざまな事情から昨年12月に閉店したが、根強いファンから「このもつが食べたい」という声もあり、現在では「もつ嫌いも旨(うま)いと言った“大人のもつ煮”ふたば」として移動販売と通販を行っている。累計60万食を突破しており、魚津の新たな名物になっている。
四十万さんは「『どこで売っているのか』という問い合わせがあった。以前から、自販機に興味があったことに加え、新型コロナウイルス対策として人との接触も避けられるので、中古の自販機を購入して始めてみた」と話す。
自販機では「味噌(みそ)」と「塩」と「味噌&塩」の3種類を用意。厳選した果物、香味野菜を加えた秘伝のタレを使い、パック詰めで販売する。1袋1,000円。24時間購入が可能。
四十万さんは「地元の人たちからは長年、『ふたばといえばもつ』と愛されてきた。もつが苦手な人からも、『祖母のもつ煮はおいしい』とたくさんの人から声を頂いた。食べたことのない方にも、気軽に自販機で購入してもらい、ぜひご自宅で食べていただきたい」と話す。