NHK Eテレの人気番組「びじゅチューン!」とコラボした企画展「なりきり美術館」が、8月10日に「富山県美術館」(富山市木場町、TEL 076-431-2711)で始まる。
びじゅチューン!「ザパーン ドプーン LOVE」©井上涼・NHK 2019
2014(平成26)年から放送されている「びじゅチューン!」は、アーティストの井上涼さんによる歌とアニメで世界の美術をユーモラスに解説する教養番組。作詞、作曲、歌、アニメーション制作を全て井上さんが担当している。国宝「曜変天目茶碗(ちゃわん)」の魅力をディスコサウンドで紹介する「曜変天目ディスコ」、狩野永徳「唐獅子図屏風(びょうぶ)」の唐獅子を作曲家モーツァルトに見立てた「アイネクライネ唐獅子ムジーク」など、学術的教養と豊かな創造性が融合した音楽アニメが人気を呼んでいる。
同じく8月10日から始まる「日本の美 美術×デザイン -琳派(りんぱ)、浮世絵版画から現代へ-」展で、葛飾北斎「冨嶽(ふがく)三十六景・神奈川沖浪裏」、歌川広重「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」の浮世絵が展示されることから、「なりきり美術館」展ではそれらの作品世界を体感できる装置を設ける。
「体感!ザパーン ドプーン北斎」では巨大なスクリーンに北斎の大波が映し出され、迫り来る波を体感できる。「雨は愛すがどう描く?」では来館者が作者の歌川広重になりきり、スタンプを使ってさまざまな雨を降らせることができるという。
9月23日に井上さんによるライブパフォーマンスも開かれる。定員は80人。往復はがきによる事前申し込みが必要。締め切りは8月13日(当日消印有効)。応募多数の場合は抽選。
開館時間は9時30分~18時。水曜、祝翌日、9月19日・20日休館(8月12日~14日、9月4日、10月16日は開館)。入場無料。10月20日まで。