紅茶の店「monokaki.(モノカキ)」(富山市大泉町)が富山市の住宅街にオープンして、1カ月がたった。
店主の林誠一郎さんは、8年ほど前に市内の紅茶店で紅茶のおいしさに感動し、紅茶好きになったという。その後開業に向け、カフェやレストランなどさまざまなジャンルの飲食店で経験を積んだ。
もともと喫茶店だった築50年の古い物件を改装した同店。長いカウンターや窓枠など、もとの印象的な雰囲気は残しつつ、内装はシンプルに仕上げた。
紅茶のメニューは約20種類あるポット紅茶(450円~)をはじめチャイ5種類、アイスティーなどを用意する。ポットの紅茶は「時間の経過によって変わる味や香りの変化を楽しんでほしい」と、茶葉入りのまま提供する。茶葉は、背景や歴史が感じられるものをセレクト。少しでも紅茶に関心や興味を持ってもらいたいと、あえてリストに説明文は付けておらず、店主との会話で好みのものをオーダーするスタイルにしている。
林さんは「一般的にポットで紅茶を飲むのは少し敷居が高いように思われているが『日常茶飯』の言葉のように、日常的に毎日でも飲める『大衆紅茶』を主役にした店づくりを意識した。生活の中で身近なものとして紅茶を飲む時間を楽しんでもらいたい」と話す。
終日注文できるスパイスカレー(900円)は月替わりで登場。鶏肉などのメインのカレーにサブジやアチャールと呼ばれる季節野菜のおかずが添えられる。ミニドリンク(アイスティー、チャイ、ラッシー)とのセットは追加200円で提供する。
スイーツは全て店主の手作りで「プリン」や「バナナケーキ」(以上350円)、イギリスの郷土菓子「スコーン」(400円)や「ヴィクトリアサンド」(380円)など、常時3種類ほどを用意する。
6月中旬には「モーニング」(600円)も始めた。林さんは「朝から夕方まで、どの時間帯に来てもそれぞれの楽しみ方ができる、紅茶とのいろんな付き合い方を知るきっかけとなる店になれたら」と意気込む。
営業時間は8時~18時。