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富山でツバキをモチーフにした美術展 尾形光琳、横山大観ら巨匠を含む82点

北大路魯山人《色絵椿文鉢》 1935-44年頃(昭和10年代) あいおいニッセイ同和損害保険蔵

北大路魯山人《色絵椿文鉢》 1935-44年頃(昭和10年代) あいおいニッセイ同和損害保険蔵

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 ツバキをモチーフにした美術品を展示する企画展「椿(つばき)絵名品展 つばき咲く-光琳、大観、夢二など-」が、現在、「高岡市美術館」(高岡市中川)で開催されている。

横山大観《雪旦》1926年(大正15年)あいおいニッセイ同和損害保険蔵 

 ツバキ作品の収集で知られる「あいおいニッセイ同和損害保険」の収蔵品の中から、日本画、洋画、工芸品など82点を集結。尾形光琳、横山大観、岸田劉生、竹久夢二といった近世の巨匠から、富山在住の現代工芸作家まで多彩な作品がそろう。

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 場内を7つの章に分けて構成し、ツバキの魅力を多角的に掘り下げる。学芸員の竹内唯さんは「四季を問わずに緑をたたえ、花を咲かせる常緑樹のツバキは、繁栄の象徴として古くから日本で親しまれてきた。来場者にツバキの多様な側面を楽しんでもらうため、あえて年代もジャンルも統一せずに展示した」と話す。

 第1章「近世に咲く」では、ツバキの本格的ブームが巻き起こった江戸時代、ツバキに魅了された尾形光琳ら「琳派(りんぱ)」の面々の作品に焦点を当てる。別名「耐冬花(たいとうか)」としてのツバキの表情を描く第2章「春を告げる」と第3章「雪に咲く」では、来場者の多くが横山大観「雪旦(せったん)」の掛け軸に見入っていた。

 第4章「常緑を生きる」では、赤、黄、白のツバキを大胆にあしらった北大路魯山人「色絵椿文鉢」、第5章「一輪で立つ」では文豪・夏目漱石による貴重な日本画、竹久夢二の人物画などを展示。第6章「吉祥を慶(よろこ)ぶ」では岸田劉生の日本画と洋画の対比が楽しめる。最後を飾る第7章「幽玄に誘う」では、牧進さんの「眠れる美女」をはじめ、華やかさを保ったままに散るツバキの神秘性に迫る。

 開館時間は9時30分~17時。月曜休館。観覧料は、一般=1,000円、大学・高校生=700円、中学生以下無料。12月9日まで。