富山市中心部にある文化施設「富山市民プラザ」(富山市大手町6)で8月11日、「大人の音楽談義2018 第1回 渋谷系とその周辺の90年代の音楽」が行われる。
7年目となる同イベントは、これまでブロードキャスターのピーター・バラカンさんや、音楽家の小西康陽さんらをホストに迎え開催。国内外の音楽の魅力を、ゲストを交えながら多角的に解説してきた。
今回はフリッパーズ・ギター、ピチカート・ファイヴ、オリジナル・ラブといった、1980年代末から1990年代にかけ日本で流行した音楽「渋谷系」を取り上げる。トーク・ゲストに、ソロデビュー時「最後の渋谷系」と言われたカジヒデキさんと音楽雑誌「米国音楽」を創刊し、執筆活動を行いながらそのムーブメントを観察してきた作家・川崎大助さんを迎え「渋谷系とその周辺の音楽」について検証・解説していく。
当日は、会場内でカジさんによるミニ・アコースティックライブも行う予定。イベント後は、中央通りにある「café & bar AREA1」(富山市中央通り1)で、アフターパーティーとなるDJイベントも開かれる。
カジさんは、1996年に「マスカット E.P」でソロデビュー。これまでに15枚のアルバムを発売し、2016年にはデビュー20周年を迎えた。近年は出身地である千葉県富津市の観光大使を務めるなど、さまざまな分野で精力的に活動を続ける。野外音楽イベント「ビートラム・ミュージック・フェスティバル」への出演やカフェ・アコースティックライブ開催など、何度も富山を訪れている。
川崎さんは1988年に「ロッキング・オン」でライターデビュー。1993年に渋谷系ムーブメントの一翼を担うインディー音楽誌「米国音楽」を創刊した。時代とともに変わる音楽業界を独自の視点で捉え、近年は文芸カルチャー誌「イン・ザ・シティ」に短編小説を寄稿、2013年には音楽業界を舞台とした初の長編小説「東京 フールズゴールド」を発表するなど、執筆活動を続けている。
アフターパーティーでDJを担当するCHIGONさんは「ここ数年、音楽やファッションにおいて1990年代がブームになっており、自分もまた新たな感覚で興味を持っている。当時を知る大人だけでなく、若い世代にもトークイベントとDJの選曲を楽しんでもらえたら」と話す。
16時30分開場、17時開演。チケット料金は、前売り=3,000円、当日=3,500円。アフターパーティーのチケット料金は、前売り=2,500円、当日3,000円(トークイベントのチケット半券提示で500円キャッシュバック)。問い合わせは、オレンジ・ヴォイス・ファクトリー(TEL 076-411-6121)で受け付ける。