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富山で挿絵画家・藤井千秋展 少女が織り成すメルヘンな世界観紹介

戦後の抒情画家・藤井千秋の企画展

戦後の抒情画家・藤井千秋の企画展

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 富山市中心部にある文化施設「富山市民プラザ」(富山市大手町6)で現在、「~輝き続ける少女の夢~ 藤井千秋の世界」が開催されている。

会場の市民プラザ

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 1923(大正12)年生まれの藤井は、京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大)を卒業後、1950年代から挿絵画家として活動を開始。少女雑誌を中心に透明感あふれるイラストや挿絵を数多く発表し、竹久夢二、中原淳一の系譜に連なる戦後を代表する抒情画家として活躍した。1986(昭和61)年、62歳で亡くなった後も、藤井が生んだ清楚で凛(りん)とした少女像は根強い人気を誇っている。

 今回の企画展では少女雑誌や児童誌、童話全集に掲載された挿絵を中心に約180点が集められた。藤井の代表作となった「少女の友」「女学生の友」など当時の少女雑誌の原画、レターセットなどの付録、「にんぎょひめ」「シンデレラ姫」など名作童話の挿絵を5章にわたって展示。藤井の生涯をたどるとともに、少女たちを魅了したメルヘンチックな世界観に迫る。

 会場内には藤井のファンであり、晩年まで交流を結んだという女優の吉永小百合さんの直筆メッセージが寄せられているほか、藤井作品をモチーフに制作されたドレスの展示、「シンデレラ姫」の撮影パネルも用意されている。

 開場時間は10時~17時。入場料は、一般=800円、中高生=500円、小学生以下無料。火曜休館。7月8日まで。

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