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富山で「竹久夢二 音楽を描く」展 「カチューシャの唄」の表紙画など約240点

「高志の国文学館」の外観

「高志の国文学館」の外観

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「高志の国文学館」(富山市舟橋南町)で現在、開館5周年を記念した企画展「竹久夢二 音楽を描く」が開催されている。

企画展のフライヤー

 大正期から昭和初期にかけて、美人画作品で一世を風靡(ふうび)した竹久夢二は、絵画や詩のほか、書籍装丁や広告デザインなども手掛けた大正ロマンを代表する作家として知られている。近代グラフィック・デザインの礎を築いた夢二のモダンなデザインと鮮やかな色彩は、没後84年たっても根強い人気を誇っている。

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 同展では、製薬会社「東亜薬品株式会社」(富山市水橋)から寄託された作品を中心に、夢二が表紙画を手掛けた「セノオ音楽出版社」「中山晋平作曲全集」などの楽譜約240点を展示。新劇女優・松井須磨子の歌唱で大流行し、夢二が初めて表紙画を担当した「カチューシャの唄」(1914年)や、夢二自身が作詞も手掛けた「宵待草」(1929年)、菊池寛の小説を原作とした映画の主題歌「東京行進曲」(1930年)などの貴重な表紙画が並ぶ。

 劇場で歌われたオペラや小唄、民謡までの楽曲が幅広く楽譜として出版され、庶民に親しまれた時代において、夢二の表紙画がいかに古今東西の要素を自由に取り入れ、多彩な文化が融合した大正ロマンを象徴していたかに着目する。

 展示室内には昭和初期のピアノや高岡市立博物館蔵の蓄音機2種、レコード、ラジオなども展示。金曜・土曜・日曜の11時から夢二の表紙画楽譜の収録曲を実際に蓄音機で流す特別コーナーも設けるほか、関連企画として2月3日には「竹久夢二美術館」学芸員・石川桂子さんによる文学講座、17日にはピアノ、バイオリンによるコンサート、18日には溝口健二監督作「東京行進曲」「唐人お吉」の映画DVD上映会が行われる。

 開館時間は9時30分~18時。火曜休館。観覧料は、一般=400円、大学生=300円。2月26日まで。

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