富山市郊外にあるパン店「Baku House(バクハウス)」(富山市城川原1)は1月5日、ビストロ営業を始めた。
1991年に、郷村史朗さんがレストランとして開業した同店。4年前に東京のパン店で修業をしていた息子の良太さんが富山に戻り、ブーランジェリーとカフェを新設し営業してきた。モーニングやランチでは、史朗さんの料理に合わせて良太さんの焼いたパンが人気を集めた。オープン当初より、一部のパンには黒部産の小麦粉を使用。なるべく地元で生産された食材を生かしたパン作りに、こだわりを持つ。
夜のビストロ営業についてシェフの史朗さんは「これまではランチ主体でやってきたが、お酒に合わせた料理も作りたいと思った。得意とする煮込み料理などは味も食感もしっかりしたハード系のパンと合うので、料理とパンとお酒のペアリングといった楽しみ方をもっと提案したいと思った」と話す。
冬場はオニオングラタンやおでんに燗(かん)酒、夏なら冷やしたムスカデやロゼといったように、季節ごとに楽しめるもの、遊び心のあるメニューを用意するという。アルコールはビール、日本酒、ワインなど幅広く取りそろえる。
パン職人の良太さんは「当店の強みはパンを作り、食べ方を提案できること。これまで料理やワイン、チーズに合うパンを作ってきたが、モーニングとランチだけではなかなかそれらを結びつけることができなかった。ビストロを始めることで、パンと料理のつながりを深めていきたい」と話す。
営業時間は7時~19時。ビストロ=18時~23時(ラストオーダー22時)。毎週火曜、第3月曜定休。