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富山の「フォルツァ総曲輪」でグザヴィエ・ドランさん特集上映

発達障がいを持った息子と母の愛憎劇を描く「Mommy マミー」

発達障がいを持った息子と母の愛憎劇を描く「Mommy マミー」

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 富山で単館系の映画を上映する「フォルツァ総曲輪」(富山市総曲輪3、TEL 076-493-8815)で9月12日から、気鋭の映画監督・俳優であるグザヴィエ・ドランさんの特集上映が行われる。

ドランさんが闇を抱えた精神患者にふんする「エレファント・ソング」

 カナダ出身、現在26歳のドランさんは、19歳の時に監督・脚本・主演を務めた「マイ・マザー/青春の傷口」(2009年)でデビュー。処女作ながら卓越したビジュアルセンスとストーリーテリングが評価され、カンヌ国際映画祭・監督週間部門の上映作品に抜擢。その若さと端正なルックスも相まって、世界的な注目を浴びた。今回の特集では、ドランさんの2作目以降の監督作3本と、主演作2本(同時上映)を取り上げる。

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 カラフルな映像とビンテージ・ファッション、クラシカルな音楽が全編を彩る2作目「胸騒ぎの恋人」(2010年)は、女友達と同じ人を好きになった青年が織り成す、奇妙な恋の三角関係を描く。3作目「わたしはロランス」(2012年)は、性の不一致に苦悩する男と、その苦しみを打ち明けられた恋人の愛の行方を描く異色のラブ・ストーリー。4作目「Mommy マミー」(2014年)は、障がい児の育児放棄が認められた架空の社会を背景に、夫を亡くした母と、発達障がいを持つ息子の愛憎劇が繰り広げられる問題作。

 精神病棟を舞台にした心理サスペンス「エレファント・ソング」(2014年)、思春期の多感な性と生を描く短編「鏡」(2006年)の2作では、俳優としてのドランさんに着目する。

 同館のスタッフの中川さんは、ドランさんの監督作に対し「映像と音楽とストーリーで、異形の愛を描くことが現代的。悲しみと幸せを表裏一体で見せるストーリーにも魅了される」と話す。

 9月13日の「わたしはロランス」上映後に、美術家・映画批評家のヴィヴィアン佐藤さんによるトークセッションが行われるほか、食のインスタレーションを展開する、射水市のアーティスト・永森志希乃さんによるフードの提供も行う。

 上映期間は、「胸騒ぎの恋人」「私はロランス」=9月12日・13日、「Mommy マミー」=12日~25日、「エレファント・ソング」「鏡」=19日~10月2日。上映時間、トークショーの詳細はフォルツァ総曲輪ウェブサイトで確認できる。

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