富山県民会館(富山市新総曲輪4、TEL 076-471-7791)1階のギャラリー「D&DEPARTMENT TOYAMA GALLERY」で現在、「プリンティングディレクションの魅力-富山から発進する印刷技術」が行われている。
富山市に本社を構える山田写真製版所(富山市太田口通り2、TEL 076-421-1136)との共催で、同社のプリンティング・アーツ・ディレクター熊倉桂三さんがキュレーションを行い、多くのクリエーターや写真家と作り上げた作品を展示する。
「プリンティングディレクション」とは、さまざまな印刷物に対して、クオリティーや時間、予算の制約の中、クライアントやクリエーターの意図をくみ取り、専門的な印刷技術と知識を用いて共同で作品制作を行うこと。熊倉さんは、永井一正さんや佐藤卓さんなど、日本のグラフィック界で活躍する著名人との名作を数々生み出してきた。
同展で並ぶ作品は、ポスターやカレンダー、写真集などの冊子など幅広い。一部は実際に手に取ることもできる。同店店長の進藤仁美さんは「作品に手を触れると紙の質感や印刷後の迫力が伝わってくる。富山から発進する高度な印刷技術をじっくりと堪能してほしい」と話す。
開催時間は10時~19時。入場無料。7月2日まで。
6月10日には、熊倉さんとナガオカケンメイさんとのトークショー「d TALK」を開く。プリンティングディレクションの仕事内容や印刷の魅力、各作品の細かな解説が盛り込まれる予定。開催時間は19時30分~。参加料は2,000円(1ドリンク、軽食付き)。要予約。