氷見市の魅力を全国に発信するPR動画の撮影が2月22日より、市内各所でスタートした。
氷見市観光協会が、同市に多数ある民宿の利用を活性化させるため、近年注目されている「観光動画」での情報発信を企画。石川県在住のクリエーティブディレクター「REACH」の大久保浩秀さんに制作を依頼した。
同動画は、氷見温泉郷を舞台に男性目線での疑似デートが楽しめるという内容。氷見のグルメや観光名所を恋人と巡り、物語の結末は視聴者が2パターンより選択できるようにする。選択には、データに対して関連する情報を注釈として付与するアノテーション機能を採用。視聴者が次の展開を自ら選択できるという仕組みになる予定で、観光動画では全国初の試みという。挿入歌のボーカルにはシンガーソングライターの田辺マモルさんを起用する。
恋人役には「逃げるは恥だが役に立つ」や「レンタルの恋」、映画「続・深夜食堂」などに出演経験のある櫻井はなさんを起用。櫻井さんは「初めて氷見を訪れたが、海から山が見られる景色はまるで日本ではないよう。魚も肉もおいしく頂いている。きときと(新鮮な)という言葉もかわいい」と話す。
制作を手掛ける大久保さんの代表作は、加賀温泉郷協議会「レディー・カガ」をはじめ「北陸電力」「ファニチャーエクスプレス」といった石川県、富山県の企業コピーなど。作品はTCC新人賞やHCC賞グランプリも獲得している。2月20日に広告代理店「日本エージェンシー」より独立し、プランニング・ブティック「REACH」を設立。今回の動画制作は独立後初の仕事となる。
大久保さんは「恋人とのデートというシチュエーションは、男性の憧れを大いに含んだ煩悩を満たせるような展開になっている。実際のデートでも氷見に行きたくなるような物語となるので、最後の結末まで楽しんでいただきたい」と話す。「独立後、初となるPR動画制作を皮切りに、全国でも幅広い活動をしていきたい」とも。
3月末より氷見市観光協会のホームページで配信予定。