黒部市の飲食店23店舗で2月1日より、「くろべ水餃子(ギョーザ)まつり冬編」が行われている。
黒部市のブランド豚「名水ポーク」が詰まった餡(あん)を黒部米の米粉の皮で包み、黒部の名水でゆでて作る「くろべ水餃子」。黒部のご当地グルメとして定着させるため行う同イベントは今年で10周年を迎える。
市内スーパーなどでも販売する同餃子を期間中、市内飲食店がそれぞれ工夫を凝らしながら多彩なアレンジメニューで提供する。
参加店の一つ、中華料理店「中華和菜 藍菜坊」(黒部市三日市)では、「こだわり三國水餃子」「ピリ辛四川麻婆水餃子」を提供する。横浜や金沢のホテルで研さんを積み、すし店で修業を重ねた本瀬藍一郎さんが、生まれ育った黒部市三日市で地元野菜と魚介類を使った中華、和食を提供する同店。「地元の食材を使った、広東、上海、四川をイメージした、あっさり塩、熟成しょうゆ、塩ゴマ坦々の3種類のスープを楽しんでほしい」と意気込む。黒部市在住の30代女性は「調味料は抑えて、素材の味を大切にしている。黒部の食材で、これほどおいしい中華ができるとは」と話す。
釜めし店「河鹿」(黒部市宇奈月温泉)では、黒部名産のエンレイ豆で作った麹(こうじ)みそを使う「すいとん風水餃子」を提供する。具が盛りだくさんの釜飯、熱々のおでんが名物で、地元、観光客から親しまれている。入善町在住の30代男性は「河鹿は釜飯がおいしい。その釜で作られた水餃子で冷えた身体が温かくなった」と話す。
併せて、「ハッシュタグキャンペーン」も実施。インスタグラムとツイッターで、「#くろべ水餃子」とハッシュタグを付けて投稿されたものが対象で、審査の結果、ギフトカード(3,000円分)や食事券(500円分)が贈られる。
本瀬さんは「各店のさまざまなアレンジ水餃子を食べ歩き、たくさん撮影して投稿してほしい。この機会に黒部の飲食店を知ってもらえれば」と話す。
今月28日まで。