「越中八尾観光会館(曳山展示館)」(富山市八尾町上新町)と同地区の各町内で8月20日~30日の11日間にわたり、「おわら風の盆前夜祭」が開かれる。
富山市の八尾地区に古くから伝わる「越中おわら」は、300年の歴史を持つ越中民謡。坂の町と呼ばれる同地区で毎年9月1日~3日にかけて行われる「おわら風の盆」は、美しい胡弓(こきゅう)や三味線の調べと叙情豊かな唄に合わせ、編みがさをかぶった男女の踊り手たちが格調高い踊りとともに坂の町を流し歩く。静寂に包まれた町の中に哀調を帯びた唄が鳴り響き町流しが行われる同行事。2006年には「富山の文化財百選(とやまの祭り百選部門)」としても認定された。毎年この時期になると県外からも多くの観光客が足を運び、例年約25万人以上もの人が八尾を訪れる。
9月の本番に先駆けて行われる「おわら風の盆」前夜祭。8月20日18時30分より「越中八尾観光会館(曳山展示館)」でおわらステージが開かれ、「おわら風の盆」の映像上映やおわらの踊り方解説、ステージでのおわら踊り鑑賞が行われる。入場にはチケットが必要で、当日券は受付で販売する。その後20時より、11の町内が毎日交代で町流しと輪踊りを行う。八尾小学校グラウンドの演舞場では、保存会各支部による演舞会も行われる予定。
開催時間は20時~22時。雨天中止。開催中は町民ひろばの駐車場(有料)が大変混雑するため、公共交通機関の利用がおすすめ。