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富山・中央通りで「ほぼ日」発プロジェクト「気仙沼ニッティング物語」出版記念イベント

「気仙沼ニッティング物語」表紙

「気仙沼ニッティング物語」表紙

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 富山・中央通りにある呉服店「牛島屋」(富山市中央通り1)2階のギャラリーで8月23日、「気仙沼ニッティング物語」出版記念イベントが行われる。

色鮮やかな手編みのセーター

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 「気仙沼ニッティング」は、糸井重里さんが主宰するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」が2012年に「気仙沼のほぼ日(にち)」として立ち上げたプロジェクトが前身。「最高のフィッシャーマンズセーターを作ること」を仕事にしていくプロジェクトで、2013年に法人化。製品一つ一つが気仙沼で手編みによって作られており、同市内には直営店「メモリーズ」も構える。同書ではプロジェクトの発足から会社設立までの経緯などをつづる。

 著者であり同代表の御手洗瑞子さんは、学生時代にNGO や国際ボランティア団体で活動し、外資系コンサルティング企業勤務から、ブータン政府が1年間雇用する外国出身の若手プロフェッショナル「ブータン首相フェロー」へ。東日本大震災の様子を現地のテレビニュースで見た時に、日本のために仕事をするべきだと思い立ち帰国。旧知だった糸井さんから話を持ち掛けられプロジェクトに参画し、起業に至ったという。

 当日は御手洗さんに加え、御手洗さんと親交の深い富山出身の服飾史家で明治大学特任教授でもある中野香織さんをナビゲーターとして迎え、トークイベントと交流会を開催する。市内にある「FAM’S DELI」の軽食とドリンクも用意し、書籍の購入に加えセーターのオーダーも受け付ける。イラストレーションの巡回展「竜宮城のあるところ」も観覧できる。

 同企画を主催するハミングバード(富山市中央通り1)の武内孝憲さんは「大量生産の服飾品が多く流通する現代において、もともと魚の網を編む技術を生かした手編みのセーターを一つ一つ時間をかけて生産・流通することで、ものを通して人と人との関係を築くことができる。そこには日本の着物文化にも通ずるものがあると共感した」と語る。

 開催時間は14時~。定員30人、会費は2,000円。

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