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富山市西町再開発ビル「TOYAMAキラリ」 8月22日全館オープンへ

ガラス美術館で富山県産和紙の壁紙を手掛けた川原隆邦さん

ガラス美術館で富山県産和紙の壁紙を手掛けた川原隆邦さん

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 富山市中心街の旧富山大和跡地に建設された複合ビル「TOYAMAキラリ」(富山市西町)が8月22日、全館オープンする。すでに6月8日から富山第一銀行本店が営業開始していたが、富山市立図書館本館と市ガラス美術館が移転完了し、晴れて全館開業となる。

富山県産のスギやアルミ、ガラス等がふんだんに使用された美しい内観

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 「TOYAMAキラリ」は地上10階、地下1階建てで、富山市の政策参与でもある世界的建築家・隈健吾さんが設計を手掛けた。外観・内観とも先鋭的なデザインで、外観部分は立山連邦を、内観の吹き抜けは町のにぎわいをそれぞれ表現しているという。県産のスギやアルミ、ガラス、和紙などさまざまな素材がふんだんに使用された。

 中でも、市ガラス美術館2階~3階の壁面部分には、越中和紙の一つである蛭谷和紙が選ばれている。和紙を制作した川原隆邦さんは「富山市の名産であるガラスの美術館では、作品が映えるようにあえて和紙を壁紙に選んだと聞いている。和紙そのものに微妙なコントラストをつけることで、壁面としての美しさも意識した」と語る。

 実際の制作には3カ月以上を費やし、約1000枚の和紙を漉(す)いたという。「今回の蛭谷和紙には不燃加工を施している。和紙の風合いを損なわずに不燃加工し、大規模な建物の内装に使用した初めての事例だと自負している。隈健吾さんの意欲的なデザインの一部に関わることができ、とてもうれしい」と笑顔を見せる。

 富山市ガラス美術館ギャラリーの開館時間は9時~21時(常設展や企画展により異なる)。

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