富山県民会館(富山市新総曲輪4)1階のギャラリー「D&DEPARTMENT TOYAMA GALLERY」(TEL 076-471-7791)で9月3日、「とやまクラフト 未来をつなぐクラフト展」がスタートした。
伝統工芸の技をベースとした現代のニーズを捉えたデザイン戦略で、作家たちが新しい定番商品を発信し続けるものづくり産業が広がっている富山県。「これまでの常識を超え、さらなる創作につなぐ刺激にしよう」と、9月3日に富山国際会議場で「とやま国際工芸シンポジウム」が開かれた。同シンポジウムでは、世界の第一線で活躍するデザイナーらを迎え、世界から見た富山の工芸や将来について熱いトークが交わされた。
同日、関連イベントとして始まった同展。富山生まれの工芸作品「とやまクラフト」のほか、シンポジウムのゲストで世界の第一線で活躍する建築家・デザイナーのマリオ・トリマルキさん(ミラノ)、デザイナーのトード・ボーンチェさん(ロンドン)、テキスタイルデザイナーで東京造形大教授の須藤玲子さんの作品を展示する。彼らの作品を手に届くほどの近さで鑑賞できる。
同店スタッフは「とやまクラフトと共に、高い評価を受ける彼らの作品も合わせて堪能し、デザインや工芸をもっと身近に感じてほしい」と話す。
併せて同店ダイニングでは今月11日まで、富山が誇る工芸「高岡漆器」で食事やスイーツを提供。富山の工芸品の良さを、実際に手で触れて知ることができる。各日限定15食。
同展の開催時間は10時~19時。入場無料。今月30日まで。