音楽とアートのイベント「大岩芸術祭 越中會議」が11月3日、「大岩山 日石寺」(上市町)で開催される。
同イベントは「現代を挑発し、メッセージを発するさまざまなジャンルのアーティストとのコラボーレション」をテーマに、これまで富山市のミニシアター「ほとり座」(富山市総曲輪)でトークショーを中心に開催されてきた。
今回から、真言密宗の大本山・日石寺周辺を舞台に新シリーズを立ち上げる。日石寺は奈良時代の高僧・行基が開山したとされ、大岩に直接、彫られたという高さ3メートルを超える不動明王像(国指定重要文化財)で知られる。「大岩の自然と不動明王の存在感に、アーティストたちの表現を溶け合わせ、人間と自然が織り成す芸術祭を目指す」という。
初回は、元「BLANKEY JET CITY(ブランキ―・ジェット・シティ)」のドラマー・中村達也さんと、元「DRAGON ASH(ドラゴン・アッシュ)」のダンサー・ATSUSHIさんによるユニット「風人雷人」のほか、富山を拠点に活動する3人のアーティスト、日本画家・平井千香子さん、造形作家・清河北斗さん、ステンシルアーティスト・田中周平さんを招く。風人雷人はライブ、清河さんは造形作品の展示、平井さんと田中さんはライブペイントを行う予定。
企画した「ほとり座」オーナーの田辺和寛さんは「日石寺の自然と対峙できるアーティストを考えたとき、『たたく』『踊る』『描く』が可能なメンバーが思い浮かんだ。紅葉深まる大自然の中で、不動明王から発せられるエネルギーを吸収し、吐き出すことで生まれる全感覚を使った芸術が体感できると思う」と話す。
ライブは18時30分開演。チケット料金は5,000円(限定60人)。要予約(ooiwa.yoyaku@gmail.com)。アートワーク展示は昼頃に始める予定。入場無料。