ドキュメンタリー映画「百年と希望」の公開を記念し、西原孝至(たかし)監督の舞台あいさつが8月27日、ミニシアター「ほとり座」(富山市総曲輪)で行われる。
自由民主党が長く政権を担う日本で、左派政党として独自の立ち位置を貫いてきた日本共産党。「百年と希望」では、2022年の創立100周年を目前にした同党に1年間にわたって密着取材。コロナ禍に行われた東京都議会議員選挙と衆議院総選挙を巡る議員の奔走や、入党60年を超える古参党員、機関紙「しんぶん赤旗」編集部、若い世代の支援者らの活動を通し、新しい社会の可能性と希望について問いかける。
1983(昭和58)年、富山県生まれの西原監督は、テレビドキュメンタリーの演出を経て映画製作を開始。若いレズビアンカップルの心の変遷を描いた「Starting Over」(2014年)は、国内外の映画祭で高い評価を得た。国会議事堂前で抗議活動を行う学生団体に密着した「わたしの自由について SEALDs 2015」(2016年)、障がい者の日常を追った「もうろうをいきる」(2017年)など、多数のドキュメンタリー作品を製作している。
2019年、東京に暮らす若い女性たちの生きづらさに肉薄した「シスターフッド」を発表。モノクローム映像のドキュメンタリーを軸に劇映画パートを織り交ぜた同作が、アジア最大の映画祭「釜山国際映画祭 アジア映画の窓」部門に正式出品。「さまざまな視点とスタイルを持つ、才能豊かな映画監督の作品」として紹介され話題を呼んだ。
舞台あいさつは10時の上映回の後、11時55分頃を予定。上映は9月2日まで。