滑川市にある博物館「ほたるいかミュージアム」（滑川市中川原）内のレストラン「パノラマレストラン光彩」（TEL 076-476-1370）が7月から、メニュー「ぐそくむしおむらいすプレート」（1,200円）を1日5食限定で提供している。

「ぐそくむしおむらいす」の全長は約25cm

　同店では年間を通して、ホタルイカを使った料理のほか、滑川産のそば粉を使った「十割玄びきそば」やオムライスなどの洋食をメニューに並べる。店長の坂野弘幸さんは5月の連休後、「夏休みに向けて来館する子どもたちに楽しんでもらえそうなインパクトあるメニューはないか」と考え、館内に展示されている「ダイオウグソクムシ」からヒントを得たという。

　ダイオウグソクムシはダンゴムシやフナムシの仲間で、大西洋やインド洋などの水深350メートル～900メートルに生息している。具足（ぐそく）という固い殻で身を守り、体長50センチまで成長する世界最大の等脚類で、7対14本の脚を持つ。食用としての利用はあまりされていない。

　「ぐそくむしおむらいすプレート」は、バターライスに薄焼き卵を折ってのせ甲羅を表現している。細長い触覚は揚げパスタ、大きな複眼はスモークチーズと焼きのり、脚をポテトとウインナーでかたどった。トマトソースとスパイシーなカレーソースの2種が付き、好みの量をかけて食べる。デザートにクレープで作った尾、深海をイメージしたブルーのジュレを添える。同店のSNSで発信してから来店客が次々と注文するようになったという。

　坂野さんは「お子さんたちのびっくりする顔や嫌がる顔、喜ぶ顔など、いろいろな反応がほほ笑ましい。わざわざ朝から並ぶ方がいて即完売の日もある。夏休み限定なので、この機会にぜひ食べていただけたら」と来店を呼びかける。

　営業時間は11時～18時。火曜定休（祝日の場合は翌水曜）。8月31日まで。