カレー店「ひみつカレー」の氷見店（氷見市朝日丘）が、「JAグリーンひみ」隣に移転オープンして約1カ月がたった。

図工室をイメージした店内

　同店は2011（平成23）年に同市内のスナックを間借りし、週1回の1日限定10食から営業を始めた。その後、テイクアウト専門店として実店舗を構え、2019年には富山市古沢に2号店をオープン。地元の常連客から「ディープ」なカレーファンまで、県内外から多くの客が足を運ぶ人気店へ成長した。店主の仲有紀さんは「夏には辛くてさっぱりした発汗作用のあるカレー、冬には体を温める煮込みカレーなど、気候や季節、食材の旬を意識した日替わりメニューを提供し続けてきた。地元の食材と豊富なスパイスを組み合わせながら、毎年カレーをブラッシュアップしてきた」と話す。

　イベント出店が増え2号店もオープンしたことから、カレーを作っている旧・氷見店では手狭になり3年前から移転を計画していた。愛着のある朝日丘周辺で物件を探していたところ、今年になって食材を仕入れている「JAグリーンひみ」の隣の物件が空き、移転を決めた。新店舗ではイートインが可能となり、店内でランチを楽しむ常連客が増えたという。

　店内の椅子は小学校で使っていたものを再利用し、壁には仲さんの父が描いた絵画を飾る。施工会社と共にアイデアを出しながら、さまざまな遊び心ある仕掛けを店内に施した。小学生時代の図工の時間を思い出すような「ものを作るワクワク感」を演出したという。

　仲さんは「家で食べるカレーから一歩踏み込んだ『スパイスカレーの入門』を意識している。スパイスと食材の組み合わせを考えながら、食べやすくて安心できるカレーを提供している。スパイスを楽しんでほしい」と来店を呼びかける。

　営業時間は11時～18時。月曜定休。