魚津市山間部の片貝地区で現在、予約制サウナ「SAUNA CNOC」(サウナクノック)の建設が進んでいる。
ブルーのガルバリウムをあしらったシンプルでモダンな外観(イメージ)
「ただととのうだけのマイホームサウナ」をテーマに、一軒家のような間取りに、大きなサウナ室と浴槽、よく冷えた井戸水を使った水風呂、外気浴ができるウッドデッキを配置する。「県内では珍しい少人数の予約制で、ゆったりとくつろげる場を目指す」という。
サウナ室はフィンランドの入浴法を採用。サウナストーンにアロマ水をかけて蒸気を発生させ、自由に温度が調整できるセルフロウリュウ式ダブルストーブを設ける。壁材にはミネラルを多く含み遠赤外線効果がある韓国産黄土を使う。
同施設を運営するCNOC(魚津市)代表の高橋龍一さんは、20代前半から肩こりや腰痛に悩まされてきたといい、2019年頃から友人に誘われてサウナへ通うようになった。身体的なリラックスとともに、何も考えない時間が精神的なストレス解消になり夢中になったという。
その後、サウナ好きの高校の同級生と共に、「小さな古民家にサウナ」「年末年始に同級生が集まれる場所」が欲しいとアイデアを出し合った。高橋さんは勤めていた会社を退職し、2020年から開業のために奔走。思い通りの物件が見つからなかったことから、自分たちで一から造ろうと建設に着手した。グランドオープンは12月を予定し、男性専用の予約制で貸し切りも可能。定期的にレディースデーを設けるという。
高橋さんは「サウナブームを背景に、都会を中心にさまざまなサウナ施設が増えているが、富山ではまだ浸透していないように感じる。サウナの魅力を発信し、多くの人に好きになってもらえる施設にしたい。サウナを『ブーム』ではなく『文化』として定着させ、サウナを通じて富山を盛り上げていければ」と話す。
現在は、クラウドファンディングで施設内の備品購入資金を募っている。リターンには、1年間入り放題のチケットや、最初に貸し切りにできるチケット、オリジナルのサウナハットなどのグッズを用意する。クラウドファンディングは9月4日まで。