見る・遊ぶ 学ぶ・知る

富山「ほとり座」で「boid sound映画祭」 「アメリカン・ユートピア」 など5作

日本のみ劇場公開となった作品「アメリカン・ユートピア」

日本のみ劇場公開となった作品「アメリカン・ユートピア」

  • 11

  •  

 「boid sound(ボイドサウンド)映画祭」が12月18日、富山市中心部にあるミニシアター「ほとり座」(富山市総曲輪3)で始まる。

日本公開は25年ぶりのアレクサンダー・ロックウェル監督作「スウィート・シング」

[広告]

 映画配給・書籍出版で知られる「boid」社長の樋口泰人さんが提唱する「ボイドサウンド」とは、映画館の音響機材を最大限に生かし、映画の面白さを引き出すようサウンド調整を施したもの。会場の響きを確かめながら、可能な範囲でボリュームを上げ作品の世界観を構築する。

 今回の企画では「ストップ・メイキング・センス」(1984)、「アメリカン・ユートピア」(2020)の音楽映画ほか5作品を上映する。

 「ストップ・メイキング・センス」は、アメリカのバンド、トーキング・ヘッズが1983年12月にロサンゼルスで行ったライブを、後に「羊たちの沈黙」(1991)を手掛けるジョナサン・デミ監督が映像に収めた作品。黒子をセット変えに起用するなど、ユニークなステージをシンプルにまとめ、公開当時に人気を博した。

 「アメリカン・ユートピア」は、トーキング・ヘッズの元フロントマン、デビッド・バーンさんの同名アルバム(2018)を原案にしたブロードウェーのショーを、スパイク・リー監督が映画として再構築。多国籍な11人のミュージシャン、ダンサーと共にバーンさんが舞台を縦横無尽に動き、トーキング・ヘッズ時代の楽曲を含む全21曲を披露。ショーを通して、現代のさまざまな問題について問い掛ける。

 ほかにも青森県・津軽を舞台に、メイドカフェで働く人見知り少女の奮闘と成長を描いた「いとみち」(2021)、半世紀以上続いたコロンビア内戦下で、ゲリラ組織の少年少女たちを描いた「MONOS-猿と呼ばれし者たち-」(2019)、ベルリン国際映画祭・最優秀作品賞受賞作「スウィート・シング」(2020)を上映する。

 同館に通う映画ファンの女性は「以前にシネコンで見て感動した『アメリカン・ユートピア』と、VHSでしか見たことがない『ストップ・メイキング・センス』、どちらも大きなスクリーンと大きな音で再体験できるのがうれしい。映画館の醍醐味(だいごみ)は音と映像を体感すること。その他の3作品も含め、上映を楽しみにしている」と話す。

 上映スケジュール、鑑賞料はほとり座ホームページで確認できる。今月29日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース