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富山で東日本大震災にまつわる映画の特集上映 リモート舞台あいさつも

陸前高田の人々の記憶や思いがラジオを通して届けられる「空に聞く」

陸前高田の人々の記憶や思いがラジオを通して届けられる「空に聞く」

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 東日本大震災に関連した映画を特集した「みることとつながり」が、2月27日から富山市中心部のミニシアター「ほとり座」(富山市総曲輪、TEL 076-422-0821)で始まる。

諏訪敦彦監督のロードムービー「風の電話」

 同企画では東北が舞台の4作を週替りで上映する。ほとり座スタッフの樋口裕重子(ゆちこ)さんは「東日本大地震から10年。子どもも大人も一緒に鑑賞できる作品を選んだ。すべての作品に共通するのは、人間が持つ優しさや思いやりが目に見えるように感じられること。この10年を振り返り、語り合うきっかけとなれば」と話す。

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 「空に聞く」(2018年)は震災後の約3年半、岩手・陸前高田のラジオ局「陸前高田災害FM」でパーソナリティを務めた阿部裕美さんを映すドキュメンタリー。監督・撮影・編集を小森はるかさんが手掛ける。
 小森さんと画家・作家の瀬尾夏美さんが共に監督を務めた「二重のまち/交代地のうたを編む」(2019年)では、陸前高田を拠点とした2018(平成30)年のワークショップを捉える。県外から訪れた4人の若者が、現地の人々の声に耳を傾け対話を重ね、2031年の人々を想像して描いた瀬尾さん作「二重のまち」を朗読する。
 島田隆一監督のドキュメンタリー「春を告げる町」(2019年)では、2020年東京オリンピック聖火リレーのスタート地になった福島・広野町を舞台に、華やかなセレモニーの後景から復興について問う。

 諏訪敦彦監督のロードムービー「風の電話」(2020年)は、震災で家族を失った女子高生ハル(モトーラ世理奈さん)が主人公。広島から故郷の岩手・大槌町まで旅に出た彼女は、天国に繋がるという電話ボックス「風の電話」にたどり着く。同作について樋口さんは「主人公ハル役のモトーラさんをはじめ、出演者の演技が素晴らしく、演技であることを忘れて映画に入り込んでしまう。心細さや苛立ちから泣き叫ぶシーンでは、私自身が追体験しているように思えた。亡くなった魂と一緒にハルに寄り添ってあげたくなった」と話す。

 3月1日に「空に聞く」の小森監督、19日に「風の電話」の諏訪監督のリモート舞台あいさつが行われる。

 鑑賞料、上映&舞台あいさつスケジュールは「ほとり座」ホームページで確認できる。4月2日まで。

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