靴修理専門店「KEWTON(キュートン)」(富山市北代)が6月6日、富山市呉羽地区にオープンした。
同店では、かかと直しや裏張りを中心に、靴全般の修理・メンテナンスを行う。店主の古野公三子さんは、高専を卒業後に渡英。職業訓練校の「フットウエアコース」を専攻し靴作り全般を学んだ。帰国後は東京・恵比寿の靴店「Rifare」で修理と接客の経験を積んでいたが、結婚を機に地元富山へ帰郷した。
「いつかは修理専門店を開きたいという気持ちがあったが、子育てが落ち着いてきたタイミングと自分が手に持つ技術を生かしたい気持ちが合った」と、開業を決意。自宅の一室に機械を導入し、作業場を作った。
修理の予約は、公式LINEアカウントもしくはメールで靴の状態が分かる写真を送り問い合わせするシステム。修理期間は状態により異なるが、預かりから修理まで約1週間からとする。
古野さんは「使えるパーツはリサイクルしてデザインを変化させるなど、新しい靴として生まれ変わらせることができる。靴を履けなくなったから捨てるということを減らしたい」と話す。「使えるものを生かした靴の修理も提案していければ」とも。