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富山のドライブイン「日本海食堂」で音楽イベント ライター・ピストン藤井さん出版記念

紙芝居に意気込む種口店長

紙芝居に意気込む種口店長

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 富山でライターとして活動するピストン藤井さんが、11月17日にドライブインレストラン「日本海食堂」(富山市水橋)で音楽イベント「ピストン収穫祭2019秋 ~ピストン藤井からピストンは脱退しません~」を開催する。

手書きテロップ職人「もふもふ」さんによる日本海食堂タオル

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 2013(平成25)年からミニコミ「文芸逡巡 別冊 郷土愛バカ一代!」を制作してきたピストンさんは、今年10月に本名の藤井聡子名義で初の単行本「どこにでもあるどこかになる前に。~富山見聞逡巡記~」(里山社、2,090円)を刊行。北陸新幹線の開業によって再開発が進む富山で、ユニークな人々との出会いを通して、自身の居場所を見つけていく過程がつづられる。

 同書にも登場する1965(昭和40)年創業の日本海食堂は、「北陸路のオアシス」として半世紀にわたり長距離運転手や近隣住民に愛されてきた。現在は2代目店主の種口茂さんが趣味で集めたホーロー看板や往年のアイドルのポスター、ドリフターズのノベルティグッズなどレトロアイテムが店内を彩る。ピストンさんは「昔を懐かしむ資料館ではなく、現役のドライブインとして稼働していることが日本海食堂のすごみ。独特の雰囲気を発しながらも、老若男女問わず広く人を受け入れている。『開かれた異界』としての魅力がたまらない」と話す。

 イベント当日は、食堂の駐車場スペースで「藤井聡子とピストンファイブ」によるミニコンサートを行う。富山のご当地CMソング、雌のホタルイカの情念を歌ったオリジナル演歌「身投げ慕情」のほか、日本海食堂のテーマ曲「いっぽんでも、にほんかい食堂」を初披露する。ホタルイカの目玉を飛ばして飛距離を競うコンテストのほか、ピストンさんと種口店長によるオリジナル紙芝居「日本海食堂物語」も催される。

 食堂内の飲食コーナーでは酸辣湯(サンラータン)風スープ「豚酢(ブス)汁」や、映画「幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ」内に登場するラーメン&かつ丼セットなどを提供。富山出身の手書きテロップ職人「もふもふ」さんとのコラボタオルや、オリジナル手ぬぐいなどのグッズ販売も行う。

 14時開演。入場料は投げ銭方式。

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