富山市内にあるコーヒー焙煎店「koffe(コッフェ)」(富山市舟橋南町)で9月20日より、富山在住のデザイナー宮田裕美詠さんが手掛ける写真集の発行に合わせた写真展「暮らすひと01」が開催される。
5ミリ厚さのアクリル板に出力した写真を貼ったアクリルパネルの作品
7月に開かれた展示「暮らすひと」の第2弾となる同展では、富山・呉羽に暮らす画家、川井昭夫さんの暮らしをつづっている。宮田さんは「仕事のつながりで初めて川井さんのお宅に伺ったときから感じていた気持ちよさを一冊の本にしてみたいと思うようになった」と、同シリーズが始まったきっかけについて話す。
川井さんは植物をモチーフにした多様な表現に取り組み、絵画作品のほか自然の中でのインスタレーションも多数行っている。冊子では川井さんのセンスがちりばめられた自宅や、「日本ではここだけ」という200種類以上のアガヴェの栽培を行う自宅そばの温室などを紹介。冊子のタイトルに掲げられた「自由で美しい暮らし」が詰まった一冊となっている。
展示では、冊子に収められなかった未掲載の写真を含めた美しいアガヴェの写真を厳選し、職人によるアクリル板加工仕上げのパネル作品を展示する。今回の写真は、宮田さんのデザイン事務所「ストライド」に務めるスタッフ横村友哉さんによる撮り下ろしで、アクリルパネルを用いた写真展示も横村さんのアイデアによるもの。宮田さんは「横村さんの旅の記録をまとめたブログの写真を見たとき、私がやりたかったことを定着させてくれるかもしれないと思った。グラフィックへの感覚も共有できると感じ、何より根っこにある精神的なものが尊敬できた」と言う。作品はいずれも一点のみのユニークピースで販売も行う。
営業時間は10時~19時。今月27日まで。
10月24日に開催されるアガヴェの温室の特別一般公開についての事前問い合わせはストライド(076-420-3035)まで。