8月29日に富山国際会議場メーンホールで「学生まちづくりコンペティション2015」の公開プレゼンテーションが行われた。富山市の活性化を目的に、学生の新たな視点からまちづくりのアイデアを募集する試みで、参加12チームのうち5チームが採択事業として補助金20万円を獲得した。
採択されたアイデアは、「まちなかでウェデング」「まちなかで将棋」「ベーグルとアイスの新デザート」「まちなか和服プロジェクト」「セントラムでインスタレーション」の5つ。「まちなかウェディング」で見事採択された富山デザイン・ビューティー専門学校の猪原由花さん、中川愛美さん、藤永幸さんは「砺波のチューリップフェアでウェディングの公募があり、そのドレスのリメークを専門学校で手掛けたのがアイデアのきっかけ。まちなかでの人前式を行うことで、富山市内活性化の第一歩になれば」と笑顔で語った。
公開プレゼンテーションに向けて、提案内容発表会や合同フィールドワークなど、富山商工会議所青年部のメンバーを中心とした社会人と学生たちが、実現可能なアイデアにするまで何度も議論を重ねたという。事務局を務めた富山商工会議所青年部の青木啓明さんは「どのアイデアも学生らしく意外性があって面白かった。最終的に5つに絞らなくてはならないのがつらかった」と語る。
採択された5つのアイデアは、9月1日から連携団体やサポーターの協力を得て実施に動き、11月21日にグランドプラザで開催される学生のまちなか学園祭「MAG.fes」で事業報告会を行う予定。