射水にある文化施設「LETTER(レター)」(射水市戸破)2階で11月6日、マルチ弦楽器奏者・高田漣さんによる父・高田渡さんのトリビュート企画「高田渡トリビュートライブJUST FOLKS 2016秋」が行われる。
1960~1970年代にかけて「生活の柄」「大・ダイジェスト版・三億円強奪事件の唄」「自衛隊に入ろう」など、放送禁止歌を含む名曲を数多く生んだフォーク歌手の高田さん。世相を風刺した歌詞と、哀愁を帯びた歌声で日本歌謡史の一時代を築いたが、2005年のツアー中に56歳で急逝した。
高田さんの長男である漣さんは17歳の時に、渡さんの旧友であるシンガー・ソングライター西岡恭蔵さんのアルバムにギターで参加。現在ではペダル・スチール、マンドリン、ウクレレなどを弾きこなすマルチ弦楽器奏者として活躍し、細野晴臣さん、くるり、斉藤和義さん、星野源さんといったアーティストとのコラボやソロ活動も積極的に行っている。
漣さんは渡さんの没後10周年となる2015年に、渡さんの曲を自身がカヴァーしたトリビュート盤「コーヒーブルース~高田渡を歌う~」を発表。リリース・ツアーの一環で今回ライブを行う。
会場の「LETTER」は今年8月にオープンしたばかりの文化施設で、1923(大正13)年建設の旧小杉郵便局舎を改修し、古書店、アトリエ・ギャラリーを併設。高田親子の音楽性にマッチする空間を探していた関係者が気に入り、同所でのライブが決まったという。
代表の永森志希乃さんは「高田漣さんが『LETTER』にやって来るとは夢にも思わなかった。『LETTER』自体が時間を感じる場所なので、その空間の中で世代を超えて楽しんでもらえるとうれしい」と話す。
17時開演。チケット料金は前売3,800円。定員40名。メール予約(letter.yoyaku@gmail.com)