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富山で地元出身監督・細田守さん「バケモノの子展」 手描き背景画など約350点

「バケモノの子」で登場する「渋天街」の門と熊徹

「バケモノの子」で登場する「渋天街」の門と熊徹

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 富山市民プラザ(富山市大手町)2階のギャラリーA・B・C・Dで7月23日から、上市町出身のアニメ監督・細田守さんの企画展「バケモノの子展」が開催されている。

実際に手をかざし雨と雪の背比べを体験できるブース

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 東京、大阪で約10万人を動員した同展は今回が最後。映画の設計図ともいえる絵コンテや、表情豊かなキャラクターデザイン、色鮮やかに作品世界を表現する手描きの背景美術のほか、美術ボードや原画など約350点にも及ぶ貴重資料を紹介する。  

 絵コンテや原画はその緻密な描写もさることながら、監督自身が鉛筆で入れた演出の指示コメントに注目。初オリジナル作「サマーウォーズ」の原画では、「眉間のシワをいれず、“悪意なく”ボソッと言う感じ」「目の表情、狂気入りはじめます」などの指示、富山を舞台にした「おおかみこどもの雨と雪」では、ヒロインの娘・雪の髪のたなびき方にまで細かい指示が入り、監督がキャラクターの感情のひだを描くことに重きを置いていることがわかる。

 出世作「時をかける少女」のヒロイン・真琴が叫びながらタイムリープするシーン「いっけええええ!」、「サマーウォーズ」の主人公・健二が日本の命運を左右するシーン「よろしくお願いしまあああすっ!!」の絵コンテでは、絵・せりふともに筆が勢いよく走っていることから監督自身の高揚ぶりがうかがえる。

 最新作「バケモノの子」コーナーでは、バケモノの街「渋天街」の巨大モニュメントを忠実に再現。熊徹と一緒に写真撮影できるブースを設けるほか、「面白法人カヤック」とのコラボ企画も実施。「時をかける少女」のラストシーン「未来で待ってる」、「サマーウォーズ」の見せ場「よろしくお願いしまああすっ!!」、「おおかみこどもの雨と雪」のほのぼのシーン「雨と雪の背くらべ」などの名場面を、来場者自らが再現できる体験型展示エリアを設置する。

 開館時間は10時~18時。チケット料金は、一般=1,000円(当日1,200円)、中高生=1,000円(同800円)、小学生=800円(同500円)、未就学児無料。8月21日まで。

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