富山市の中心地にある「フォルツァ総曲輪」(富山市総曲輪3)で7月9日・10日、舞踏カンパニーpeciko(ペシコ)第1回公演「最初の人間」が行われる。
富山出身の舞踏家・峠佑樹さんを中心に2016年に結成された同カンパニー。「ポップでキャッチーな中にも、人間の存在に迫るシビアさを併せ持った」前衛的な表現を特徴としている。「舞踏」とは多様な形態を持つ日本独自の身体表現(ダンス)のこと。言葉での説明がない舞台は見る者の想像をかき立て、ただ見るだけでなく体験するような感覚になるという。
今回の公演では「最初の人間とは?」をテーマの軸として、身体表現による抽象的な物語が展開される。カラフルでユニークな作品が並ぶ舞台装置は、ウイットに富んだ造形作品が人気の澤山工作所(石川県白山市)が手掛け、音楽は、国内外の舞踏公演で活躍する東京在住の音楽家、MORIOさんが生演奏を行う。「ダンス・美術・音楽が一体となった演出が見どころ」と峠さん。
富山ではまだあまりなじみのない舞踏公演だが、「感じたままに見てみるのがお勧め。作品は、『最初の人間』というタイトル・テーマに沿って、数々の隠喩や意味付けが施されているが、素直に感じたことを大切にしていただけたら」と話す。
開演前にはサロンタイムとして、富山市のカフェ「HERE WE ARE! 45CAFE」がフードとドリンクを提供する。10日の終演後には同カンパニーメンバーが、作品制作の背景やカンパニーについてなど質疑応答を交えたアフタートークを行う。
開演は、9日=19時30分、10日=15時。サロンタイムは、9日=18時~19時30分、10日=13時~15時。料金は2,000円(小学生以下無料)。