古書店「Bookends(ブックエンド)」2号店(富山市総曲輪4、TEL 076-461-3960)で4月12日、トーク&レコード鑑賞会「出張レコード寄席」が行われる。
かつて昭和の普通の暮らしの傍らにあった知られざるレコードを聞く「レコード寄席」は、東京・高円寺にあるレコードショップ「円盤」店長の田口史人さんが企画。田口さんの見つけたレコードと解説を聞きながら、流行歌だけでなく、宣伝CMやニュース、卒業記念のスピーチやスポーツ実況など、レコードに記録された昭和の暮らしや文化に耳を傾けるというもの。
何度も同イベントに足を運んでいる40代男性によると、「さまざまなジャンルのテーマがあり、こんなレコードがあったのかと、行くたびに驚きと新しい発見がある」と話し、年々リピーターも増えている。
同イベントについて田口さんは「北陸編(富山・金沢)のテーマは、書籍『レコードと暮らし』の中で最も多くのページを割いて紹介した、瀬戸内海の小島、直島で60年代から働く人々の歌を作り続けている直島ミュージックスタジオの特集を中心にお話ししたい」と話す。
世界的にも人気が復活していると言われ、若い世代からも注目されているというアナログ・レコード。田口さんの著書「レコードと暮らし」は、レコードが今よりもっと身近で親しまれていた時代の、暮らしの中にあったレコードについてつづった一冊。著書はそのほか、1960~70年代を中心に制作されたポータブル・レコード・プレイヤーの写真集「日本のポータブル・レコード・プレイヤーCATALOG」やレコードの様々な楽しみを提案する雑誌「三ツ沢通信」などがあり、イベント当日に販売会も行われる。
「ブックエンド」店主山崎さんは「当イベントは、レコードが大好きな親戚のおじさんが、お土産のレコードをたくさん抱えてうちに遊びにやってきたみたいな、アットホームな雰囲気。笑える珍盤もかけるので、気楽にお越しいただけたら」と呼び掛ける。
19時開場、19時30分開演。料金は1,500円。予約・問い合わせは同店まで。