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富山で翻訳家・柴田元幸さんトークショー 文学翻訳と映画字幕の違い語る

柴田さんの似顔絵イラスト

柴田さんの似顔絵イラスト

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 「TOYAMAキラリ」(富山市西町)内にある「富山市立図書館」で4月9日、アメリカ文学の研究・翻訳の第一人者である柴田元幸さんのトークショーが行われる。

会場の富山市立図書館

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 東京大学特任教授である柴田さんは、「幽霊たち」のポール・オースターさん、「舞踏会へ向かう三人の農夫」のリチャード・パワーズさん、「体の贈り物」のレベッカ・ブラウンさんといった現代アメリカ文学の研究・翻訳で知られる。作家それぞれの息づかいを捉えた独自の翻訳は熱狂的ファンを生み、多くのアメリカ文学が日本へと知れ渡るきっかけをつくった。

 翻訳家としても知られる世界的作家・村上春樹さんとは、柴田さんが村上さんの翻訳本「熊を放つ」(ジョン・アーヴィングさん著)をサポートして以来、親交を深めている。村上さんと柴田さんが、翻訳の奥深さをつづった共著「翻訳夜話」シリーズは広く話題になった。そのほかにもブラック・ユーモアあふれるエドワード・ゴーリーの絵本の翻訳や、文芸誌「MONKEY」の責任編集、伝説の写真家の半生を負ったドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」の日本語字幕を手掛けるなど、多岐にわたる活躍を見せている。

 「文学翻訳と映画字幕~言葉をめぐる冒険について~」と題した今回のイベントでは、アメリカ文学を読み込む楽しさや魅力を語ると同時に、文学作品の翻訳と映画字幕の制作との違いについても掘り下げる。

 イベントに際し、富山市内在住の40歳代の男性は「当代一級の翻訳者としてだけでなく、名エッセイストの顔を持つ柴田さんの話が伺える絶好の機会。盟友である村上春樹さんとの交流も聞いてみたい」と期待を寄せる。

 開演は14時。入場無料。

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