今号では、富山の冬を代表する旬の味覚「ひみ寒ぶり」をはじめ、富山ならではの壮大な雪景色を堪能できる名湯や、天然地下水の水風呂、雪を眺めながらの外気浴など、雪国ならではのサウナ体験をピックアップ。さらに、雪山と海が織りなす海岸の絶景や、遊覧船から眺める特別な雪景色、冬の街を彩るイルミネーション、世界遺産の幻想的なライトアップなど、この季節にこそ訪れたいスポットをご紹介します。くわえて、連載では「黒部宇奈月キャニオンルート」にまつわる壮大な歴史や、11月に味わっていただきたい絶品寿司ネタ、「すし駅弁」という新たな切り口から富山の魅力を発信するイベントをご紹介します。
脂がたっぷりのったお刺身や、サッと出汁にくぐらせる「ぶりしゃぶ」は必食。
11月以降、富山では寒ぶりの本格的なシーズンを迎えます。ブリは日本各地で水揚げされますが、冬に富山湾で漁獲される寒ぶりは、脂のりの良さと濃厚な味わいで知られています。
なかでも、富山湾の定置網で漁獲され、氷見漁港に水揚げされたブリのうち、形・質・重量などの基準を満たしたものはブランド魚「ひみ寒ぶり」として流通します。漁場から漁港までの距離が近く、鮮度のよい状態で出荷できることもおいしさの秘訣です。

ぶりのお刺身

ぶりしゃぶ
160°Cを超える高熱や湧水、雪崩―大自然の脅威に挑んだ電源開発の軌跡

第6回は、黒部峡谷の電源開発を支えた三大施設「仙人谷ダム」、「黒部川第四発電所(くろよん)」、「黒部ダム」についてご紹介します。「仙人谷ダム」は大雪崩などの過酷な自然環境を乗り越えて1940年に完成。特に、ルート内で見学できる「高熱隧道(こうねつずいどう)」は、岩盤温度が約160°Cに達し、ダイナマイトが自然発火するほどの高熱に立ち向かいながら掘削されました。現在でも、約40°Cの熱気や硫黄臭が漂い、建設当時の壮絶な掘削跡を見ることができます。
「黒四発電所」は自然景観に配慮した地下式の発電所で、「黒部ダム」は高さ186mを誇るアーチ式ダムです。両施設の建設では、トンネル掘削中に大量の湧水が発生する「破砕帯」が大きな難関となり、約7カ月をかけて突破。4°Cの地下水が、最大で毎秒660lも噴出したと記録されています。1956年に着工し、1963年に完成した一大事業は、険しい山岳地帯で自然の脅威に挑んだ技術者や作業員たちの努力を今に伝えています。

富山湾は「天然のいけす」と称されるほど魚種が豊富で、日本海に生息するといわれる約800種類の魚のうち、約500種類が生息。四季ごとに異なる旬の味を楽しめます。
「すし駅弁サミット」11月28日(土)富山で開催!
全国初!6自治体の代表者が集結する「すしサミット」。第2回のテーマは「駅弁」。
富山県、北九州市を中心とする6自治体(石川県、福井県、広島県、下関市)とJR西日本が連携し、寿司で地域をつなぐ「すしのゴールデンルート」構想が進められています。寿司を共通のテーマに、各地の食文化や地域の魅力を発信し、広域周遊や観光誘客につなげる取り組みです。
その一環として、北九州市で初開催された「すしサミット」では、各自治体が寿司を通じた地域の魅力発信に取り組む共同宣言を採択。旬のネタを握った「渾身の一貫」で地域ごとの食の個性をアピールしました。富山県は「富山湾のベニズワイガニのにぎりずし」。ほか、石川県「ガスエビ」、福井県「焼き鯖」、広島県「真鯛」、下関市「くじらの尾の身」、北九州市「アカウニ」と各地から特色ある一貫が持ち寄られました。第2回のテーマは「駅弁」。 11月28日(土)に富山県で「すし駅弁サミット」が開催されます。駅弁という新たな切り口から、各地の寿司文化をどのように発信し、どのような寿司のアイディアが飛び出すのでしょうか。今後の展開をぜひお楽しみください。