プレスリリース

【三重大学×キュアコード株式会社】心不全患者向けアプリ「ハートサイン」とFitbitを活用した急性冠症候群(心筋梗塞)患者向け臨床研究を開始

リリース発行企業:キュアコード株式会社

情報提供:

医療・ヘルスケア分野のアプリ・Webシステムを開発するキュアコード株式会社(代表取締役:土田史高 本社:富山県富山市 以下キュアコード)は、三重大学と共同で開発している心不全患者向けスマートフォンアプリ「ハートサイン」を活用した新たな臨床試験"SHARE-CR"を開始しました。
本研究は、急性冠症候群(心筋梗塞)患者を対象とし、従来のアプリ機能に加え、Fitbit(スマートウォッチ/活動量計)を用いたリモート運動指導を行う新機能の活用法と有効性を検証するものです。

■研究の背景と目的
ハートサインは、利用者が日々の血圧・脈拍・体重・症状等を記録し、医師と情報共有する機能を提供することで、心不全患者の健康管理をサポートするために開発されたアプリであり、現在 iOS, Android 版がリリースされています。2023年より入院歴のある心不全患者を対象に、三重大学医学部附属病院をはじめとする医療機関で臨床研究を進めています。この度開始した新たな臨床研究"SHARE-CR"では、Fitbit を用いた新機能をアプリに追加し、急性冠症候群(心筋梗塞)患者の症状悪化予防や健康維持への有効性を検証することを目的としています。





研究の概要
本研究は、急性冠症候群(心筋梗塞)患者を対象に、以下2つの群で比較試験を行います。
新機能群(アプリ「ハートサイン」+Fitbit 利用)
Fitbit(スマートウォッチ/活動量計)を装着し、運動中の心拍数や運動量を簡易記録。
担当医師や理学療法士が遠隔で運動データを確認し、指導を行う。

従来群(アプリ「ハートサイン」の単独利用)従来の「ハートサイン」機能*を使用する。

*ハートサインについて詳細は以下からもご覧いただけます。
◇ハートサインWEBサイト https://heart-sign.jp/app/
◇PRTimes記事:「三重大学とキュアコード AMED採択事業 心不全・高血圧の予防を目的とするアプリ・サービスの共同研究開発をスタート」https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000103467.html
研究代表者 三重大学大学院医学系研究科循環器・腎臓内科学 土肥薫教授のコメント


将来的に患者数の増大が予想される心不全患者の減少を目指し、発症の恐れがある患者の増悪を未然に防ぐため、既に予後の改善、再入院予防効果が認められている「心臓リハビリテーション」を広く普及する必要性と、より円滑な心臓リハビリの仕組みを確立することが重要と考えています。
従来は、各医療機関の人員や設備の制限によって指導に偏りが生じ、患者個人に合った十分な運動療法が提供できないという課題がありました。本研究では、入院時からアプリ利用を導入することで利用者への説明やサポートを開始し、退院後も遠隔での指導を受けられるようにします。医療機関に通院することなく再発を予防し、より多くの患者が効果的にリハビリテーションを受けられるようになると同時に、医療者と患者のよりスマートな連携方法のヒントが得られると考えています。また、IT技術を活用することで患者と医療者、相互の負担軽減を促し、医療の大きな改善につながることを確信しています。




キュアコード株式会社 代表取締役 土田史高のコメント


医療者と患者が情報共有し、遠隔運動治療に生かすことはもちろんのこと、アプリを利用することで、患者自身が最適な運動量を把握できるという点も重要なポイントです。本アプリは医療機器(SaMD)ではなく、個人の健康管理をサポートするために開発されました。日々の生活にどのように運動を取り入れ、自己管理を行いやすくするかという課題をデジタル技術によって解消することは、将来的に患者の生活の質を高めることにつながると期待しています。また、この度の取り組みは、PHR(Personal Health Record: 個人の連続した健康データ)の活用範囲を広げ、ITによる健康管理の可能性を具体的に提示するものになると確信しています。
今後は AI の活用などアプリのブラッシュアップを図るとともに、高血圧患者や一般向けの健康管理に役立つ仕組みの構築と運用を目指し、開発を進めて参ります。




■ハートサインとは
「ハートサイン」は、心不全患者の健康管理をサポートするため、三重大学医学部附属病院 循環器内科を主体とし、キュアコードと共同で開発したアプリです。血圧・体重等の継続した記録を行うことで、患者が自身の健康状態を把握。測定値や症状に応じてアプリが自動的に受診を促すなどの機能を用いて、心不全症状の見逃しによる再発や緊急入院のリスク軽減を目指しています。
また、入力された情報は医療者で確認され、外来診療やリハビリテーション、療養指導等に活用されることで質の高い診療支援を提供することを目的としています。この研究は、令和5年度AMED事業*に採択されています。

※ハートサインは臨床研究中で使用中のため、現在、研究に同意した参加者のみご利用いただけます。
 一般の方のご利用に向けて研究・開発・改良を行っています。

*AMED事業とは…
医療分野の研究開発及びその環境の整備の実施・助成等を担う国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)による令和5年度「予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業(健康・医療情報活用技術開発課題)」採択事業です。

<キュアコード株式会社について>
2011年創業。医療・介護・健康などヘルステック分野を中心としたITベンチャー企業。
医療・ヘルスケアアプリ・システムの研究開発だけでなく企画立案やデザイン、運営事務局、カスタマーサポートまでを一貫して手がけています。自治体および研究機関と産学官連携の推進も行っています。



<採用情報>
キュアコードではITにより病気を治し、健康を保ち、暮らしやすい社会をともに目指していくメンバーを募集しています。
健康寿命を延ばすためのヘルステック分野は可能性無限大です。事業の拡大に伴い、システム・アプリの開発を行うITエンジニアおよび法人営業を募集しています。

下記より採用情報をご覧いただけます。
https://curecode.jp/recruit/
本プレスリリースに関するお問い合わせ先
キュアコード株式会社
担当: 伊井・佐々木
TEL:076-482-3808
Mail:pr@curecode.jp

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