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富山にイタリア風サンドイッチ店 モーニング営業も

「トリッパ」のパニーニ(702円)

「トリッパ」のパニーニ(702円)

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 イタリア風サンドイッチ店「ROSETTA O MICHETTA(ロゼッタ オ ミケッタ)」(富山市上本町4)が6月9日、富山市内を走る路面電車上本町停留所前の「FIRST SONG」内にオープンした。

外観と同じ色味に塗られた店内

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 濃く赤い褐色の外壁が目印の建物「FIRST SONG」には、飲食店3軒が入居。大家でバー「ハナミズキノヘヤ」(富山市南田町1)マスターの水原憲人さんは「1年間温めてきた計画がようやく形となった。『FIRST SONG』に入った3店舗は魅力あふれる店ばかり。その魅力が少しずつ伝わっていき、より人が集う場所になるとうれしい」と話す。

 同店は、1995(平成7)年創業のイタリアンレストラン「CIBO(チーボ)」(富山市南田町1)の姉妹店となる。店主の森隆太郎さんは「憲人くんのお父さんの水原健造さんは『CIBO』のイタリア風もつ煮込み『トリッパ』が大好きで、それを気軽に食べられる新しい店をやってみないかと提案され、サンドイッチの店にしてみようと思い付いた」と振り返る。

 店内にはジョン・レノンとオノ・ヨーコさんのポートレートや、ジャック・タチの映画ポスターが飾られ、森さんお気に入りのレコードと本も並び、カウンター席で小さな喫茶店のようにくつろぐことができる。

 森さんは「学生だった19歳の頃、喫茶店でアルバイトをして飲食の楽しさを知った。その後大手コーヒー会社で働き、富山に戻ってから『CIBO』を始め、カフェを経営していたこともあった。若い頃の喫茶魂が今もずっと続いている」と話す。

 店名の「ROSETTA O MICHETTA」はイタリア語で「ロゼッタもしくはミケッタ」という意味。イタリアではバラの花の形をしたパンを「ロゼッタ」とも「ミケッタ」とも呼ばれていることから名付けた。

 ロゼッタパンは中が空洞になっているのが特徴。スライスしトーストして表面が香ばしくカリカリになったところに「トリッパ」、低温でじっくり焼き上げたローストポークとグリルした夏野菜の「ポルケッタ」など、具をふんだんに詰めたサンドイッチを提供する。イタリアンパセリとケッパーとニンニクのソース「サルサヴェルデ」、唐辛子のソース「サルサピカンテ」の両方をつけ、上からぎゅっと押さえなじませてからかぶりつくのが森さんお勧めの食べ方。

 「まるぜん精肉」のメンチカツにソースを塗って挟んだサンド(540円)、マスタードを塗ったパンに「メツゲライ・イケダ」の豚ももハムと24カ月熟成チーズ「コンテ」を合わせた「ジャンボン・ フロマージュ」(810円)などのほか、ショーケースにはクリームチーズのベーグルサンド、BLT(ベーコン・レタス・トマト)、ピリ辛ホットドッグなども並ぶ。

 オーダーを受けてから入れるコーヒー(410円)には「Koffe」の豆を使い、客はひきたての香りを楽しめる。ジュースやアルコールも提供する。全てのメニューがテークアウト可能。

 森さんは「朝は市電の音を聞きながら開店の準備をし、サンドイッチを作る時間、お客さんを待つ時間も楽しんで営業している。通勤前にも気軽に寄っていただけたら」と笑顔を見せる。

 営業時間は7時30分~16時。月曜定休。

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