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富山・入善で平井千香子展 ライブイベントも特別開催

床に巨大生物を描く平井千香子さん

床に巨大生物を描く平井千香子さん

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「平井千香子 水狩りと金継ぎ」展が7月13日から、「下山(にざやま)芸術の森 発電所美術館」(入善町下山)で開催される。

入り口から見た巨大な絵画作品

 1972(昭和48)年生まれ、上市町出身の平井千香子さんは東京モード学園在学中、ファッションクリエーター新人賞国際コンクール日本代表、第10回ルミネファッション大賞を受賞した経歴を持つ。卒業後、洋装デザイナーから絵を描くことに引かれ、独学で絵を描き始めた。2005(平成17)年から故郷の上市町を拠点に、絵画による制作活動を開始。2006(平成18)年に第1回越中アートフェスタ優秀賞を受賞し、翌年には弦短歌会の文芸誌「弦」の装画を制作するなど多岐にわたる活躍を見せる。日本画の素材や技法をベースに、獣と融合したような異形の姿をした人物、想像上の生物を描く画家として多方面から注目され、数々の個展、グループ展で作品を発表している。

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 1926(大正15)年に建設されたレンガ造りの水力発電所を再生した、全国でも珍しい「発電所美術館」で行われる同展。「発電所美術館は以前から知っている面白い建物。自分の以前からの作品を並べたとしても、自分の作品が負けてしまうほどパワーがあると感じた」と平井さん。

 今回挑むのは、発電所美術館の床面、約15メートル四方という巨大なキャンパス。元水力発電所だった建物のコンクリートの床に、水や電気をイメージした巨大生物を描く。「作品を制作する前に補修工事など提案されたが、ありのままの美術館で描きたいと思い、そのまま描くことにした。ここでこそできる作品、古いものに新しい価値を見いだしたい」と平井さん。5月中旬から制作を始め、2つの導水管や階段など、建物の形状を利用した巨大絵画を描き、コーティング剤の塗装も含め全て一人で行っている。

 完成後は巨大な絵画の上を自由に歩くことができる。平井さんは「床全面に描いたので、絵の上を歩かないと展望デッキには行けないようになっている。太陽の光によってみずみずしさも出てくると思う。絵の上を歩くことによって、絵の中に入り込んでほしい。たくさんの子供たちに楽しんでいってほしい」と話す。

 8月9日には、ジャズピアニストのスガダイローさんとドラマーの中村達也さんによるライブイベントも開催。平井さんは「2人がセッションしているのを見て決めた。勝つか負けるか、自分の絵がどういうふうに感じられるのか見てみたい」と話す。チケットは、発電所美術館で100人限定で販売する。

 開館時間は9時~17時。観覧料は、大人=600円、高・大生=300円、中学生以下無料。ライブチケットは3,000円(当日3,500円)。月曜休館(祝日の場合は翌日)。9月1日まで。

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