アニメ「風の谷のナウシカ」のセル原画の展示販売会が、古書店「古本いるふ」(滑川市)で6月15日から始まる。
「風の谷のナウシカ」は、専門誌「月刊アニメージュ」に1982(昭和57)年から1994(平成6)年にわたり連載された宮崎駿さん原作のSF漫画。「火の7日間」と呼ばれる大戦によって巨大文明が崩壊した近未来を舞台に、有毒ガスを発する死の森「腐海」と、そこに生息する「蟲(むし)」との共生を模索する少女ナウシカの戦いを描く。
1984(昭和59)年に公開された劇場アニメ版は、宮崎さん自らが監督と脚本を手掛けた。部族間の内紛や環境破壊といったテーマを、美しくダイナミックな描写で現代社会に投げ掛け大きな反響を呼んだ。宮崎さんは翌1985(昭和60)年に、盟友・高畑勲らとアニメ制作会社「スタジオジブリ」を設立。「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」「魔女の宅急便」といった傑作アニメを次々と生み出していく。
今回の展示では「古本いるふ」の店主・天野陽史さんが、コレクターから「アナログが持つ穏やかな色彩の魅力に触れてもらいたい」と預かった、同アニメのセル原画などを展示・販売する。当時のポスター、チラシ、電車の中づり広告なども展示するほか、漫画やコンテ集といったジブリ関連書籍もそろえる。
開場時間は12時~19時。入場無料。今月23日まで。