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富山・高志の国文学館で宮沢賢治展 「雨ニモマケズ」手帳を北陸初公開

北陸初公開の「雨ニモマケズ」手帳(資料提供 林風舎)

北陸初公開の「雨ニモマケズ」手帳(資料提供 林風舎)

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 詩人・童話作家の宮沢賢治の企画展「宮沢賢治 童話への旅」が5月25日、「高志の国文学館」(富山市舟橋南町)で始まる。

宮沢賢治(資料提供 林風舎)

 1896(明治29)年、岩手・花巻市で生まれた賢治は、中学生の頃から短歌、童話、詩、演劇、音楽などの創作活動にまい進する。高校卒業後は「花巻農学校」の教師を務めながら、童話集「注文の多い料理店」を発表。1926(大正15)年には教師を辞め、私塾「羅須地人協会」を開いて農業指導、農民芸術論の普及など独自の活動を繰り広げた。

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 「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」「セロ弾きのゴーシュ」といった数多くの傑作を生み出したが、1933(昭和8)年に37歳の若さで逝去した。自然との交感を描いたみずみずしく、リズム感のある豊かな作品たちは、今もなお世界中で読み継がれている。

 今回の企画展では童話の舞台を写真パネルでたどるほか、絵本原画や映像を交えて作品の魅力を多面的に紹介。映像と音楽、光の演出を施し「銀河鉄道の夜」の星空を展示室に再現する。「石っこ賢さん」と呼ばれるほど収集に熱中していた鉱物、家族写真や、自作の絵、両親に宛てた書簡などの貴重資料も展示する。没後に発見され、「雨ニモマケズ」の詩が記された手帳は北陸初公開となる。

 展示初日には、賢治の弟・清六の孫に当たる「林風舎」代表・宮沢和樹さんを招いたギャラリートークを行う。6月8日には兵庫県立大学名誉教授の田守育啓さんによる「宮沢賢治のオノマトペの世界」、16日には富山大学都市デザイン学部教授の佐野晋一さんによる「宮沢賢治の童話から地球の歴史や営みを探る」、22日には日本大学芸術学部教授のソコロワ山下聖美さんによる「宮沢賢治の世界~不思議な感性の魅力~」などの関連講座、30日には朗読&音楽コンサートが催されるほか、アニメ上映会、絵本読み語りも行われる。

 開館時間は9時30分~18時。火曜休館。観覧料は、一般=400円、大学生=200円。7月15日まで。

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