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富山・入善在住の瓜生美雪さん個展 美術同人誌「四月と十月」掲載作を展示

「冬の印象」ミクストメディア 2019年

「冬の印象」ミクストメディア 2019年

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 富山・入善在住のアーティスト、瓜生(うりゅう)美雪さんの個展「そのむこう」が、5月1日から「北洋の館」(黒部市生地)で始まる。老舗水産会社「丸中水産」の古い漁具倉庫を改築した同館では、ギャラリーカフェの営業、地元名産品の販売を行っている。

「四月と十月」の表紙

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 東京の古書店に勤務し、「古本ユニットricca(リッカ)」としても活動していた瓜生さんは、嫁ぎ先の真宗大谷派「念興寺」(下新川郡入善町)で、古本イベント「ぶっく寺す」を企画。これまでに4回開催し、画家の牧野伊三夫さん、「孤独のグルメ」の原作者でエッセイストの久住昌之さんらを招いたトークショーを行ってきた。

 瓜生さんは画家としても精力的に活動し、牧野さんが編集長を務める美術同人誌「四月と十月」に参加。創刊20周年記念となる40号で表紙を飾った。4年ぶりとなる今回の個展では、「四月と十月」に掲載された版画、絵画作品を主に展示するほか同誌の40号も販売する。

 今回の展示に関して瓜生さんは「雨あがりの景色は、たくさん泣いた後のように、すっきりときれいに光っている。泣いた後に見える世界は、眼球が掃除されて、よりきれいに見えているのだと、司馬遼太郎『微光のなかの宇宙 私の美術観』を読んで確信した。才能という揮発性のものは信用せず、ただ愚直に手を動かして作品作りを行った」と話す。

 展示時間は10時~17時(初日は11時~、最終日は15時まで)。火曜休館。入場無料。5月30日まで。

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