富山市内2カ所の会場で3月30日、スピードスケートイベント「氷上競技部」が行われる。
富山のショートトラッククラブ「Yellow tail(イエローテイル)」を主宰する上野理絵さんが企画した同イベント。当日は、スピードスケート・ショートトラックでオリンピック日本代表選手として活躍した坂爪亮介さんを招き、2部構成で展開する。
第1部は「すべる」をテーマに「富山スケートセンター」(富山市萩原)に事前応募で集まったアイスホッケー選手、ショートトラック選手を対象に「スタート」と「コーナリング」に特化した指導を行う。
第2部は「きく」をテーマに、「龍谷富山高等学校体育館」(富山市赤江町2)で小学生以上を対象にしたトークイベントを行う。スケーティング技術をはじめ、スケートに対する取り組みや考え方などを話す。
坂爪さんは、1990年群馬県太田市出身。スピードスケート・ショートトラックのソチ五輪、平昌五輪日本代表。平昌五輪では男子1000メートルで5位、500メートルで8位、ショートトラックで日本男子初の個人2種目入賞を果たした。2018年に現役引退を発表し、現在はトヨタ自動車スケート部のコーチを務めている。
上野さんは「クラブを富山で立ち上げて4年。まだまだ若いチームで先輩もいない。本物を知る機会を作るため、これまで毎年オリンピック選手を迎えてスケート教室を開講していたが、今回は競技の枠にとらわれることなく、スケートを愛し頑張ることを一流から学ぶ機会も作りたいと思い企画した」と話す。
上野さんは小学校1年から高校まで、群馬県でショートトラック・スピードスケートの選手として活躍。全国でも上位の成績を収めた経歴を持つ。結婚を機に富山へ移住し、2015年より同スケートクラブを立ち上げた。昨年・今年と選手として国体にも出場、選手育成や日本代表選手の広報サポートも行っている。
上野さんは「元トップスケーターから直接指導してもらう貴重な経験。スケートをまったく知らない人でも気軽に見学に来てスケートの魅力、スケート選手のストイックな姿勢などを感じてもらえたら」と話す。
開催時間は、第1部=8時~9時30分(受付は7時30分~)、第2部=11時~12時(受付は10時45分~)。参加費は、第1部=1,500円(見学は無料)、第2部=500円。