ロックバンド「カーネーション」のフロントマンとして知られる直枝政広さんのソロ公演が、4月21日に「DOBU6」(富山市総曲輪)の3階ライブスペースで行われる。
1959(昭和34)年、東京生まれの直枝さんは1983(昭和58)年に「カーネーション」を結成し、翌年にシングル「夜の煙突」でデビューを果たす。同曲は1989年に当時、アイドル的人気を誇った森高千里さんがカバーしたことで大きな話題を呼ぶ。その後も幾度のメンバーチェンジを経ながら、「EDO RIVER」(1994年)、「LIVING/LOVING」(2003年)、「SUPER ZOO!」(2004年)、「Suburban Baroque」(2017年)など数多くのアルバムを生んでいる。バンド結成35周年を迎えた2018年に、オールタイムのベスト盤をリリース。ポップで叙情的なメロディーと、幅広い音楽性を取り入れたバンドサウンドで音楽ファンから高い支持を得ている。
直枝さんはバンドと並行してソロアルバムもリリースする一方、「ムーンライダーズ」の鈴木博文さんとのユニット「政風会」、「ワールド・スタンダード」の鈴木惣一朗さんとのユニット「Soggy Cheerios(ソギー・チェリオス)」といったコラボも積極的に行っている。ほかにもシンガー・ソングライターの大森靖子さんのプロデュース、映画のサントラなども手掛け、多岐にわたる活動を繰り広げている。
ソロ名義となる今回のライブは、弾き語りスタイルでパフォーマンスを行う。今回の企画に関して運営を担当するオレンジ・ヴォイス・ファクトリーの越澤勝さんは、「ソロだけでなく、バンドの曲やカバー曲など多彩なラインアップを予定している。直枝さんのソロパフォーマンスはソングライターとしての懐の広さと、表現者としての色気を濃密に感じられる。深遠なその世界観に浸ってほしい」と話す。
18時開演。料金は前売り=4,000円、当日=4,500円(ドリンク代別途)。