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富山県美術館でアート映画3作上映 身近な映画を通してアートに触れる

「顔たち、ところどころ」©Agnès Varda - JR - Ciné-Tamaris - Social Animals 2016./提供アップリンク

「顔たち、ところどころ」©Agnès Varda - JR - Ciné-Tamaris - Social Animals 2016./提供アップリンク

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 3作のアート系ドキュメンタリー映画を連続上映するイベント「TAD映画祭」が、2月17日・23日に富山県美術館(富山市木場町、TEL 076-431-2711)で行われる。

バンクシー・ダズ・ニューヨーク

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 同館では身近な映画の世界を通して、県民に美術や美術館に興味・関心を持ってもらおうとイベントを企画。フランスの女性監督アニエス・ヴァルダさん、アーティストのJR(ジェイアール)さんとの2人旅をたどる「顔たち、ところどころ」(2017年)、正体不明のアーティスト、バンクシーさんによる狂乱の展示プロジェクトを追った「バンクシー・ダズ・ニューヨーク」(2014年)、ヴィム・ヴェンダース監督が製作総指揮を務めるオムニバス「もしも建築が話せたら」(2014年)の3作を上映する。

 フランスで興った映画運動「ヌーヴェルヴァーグ」をけん引し、女性監督の先駆者でもあるアニエスさん。「顔たち、ところどころ」では当時87歳のアニエスさんが、54歳年下の写真家・アーティスト、JRさんと2人旅に繰り出す。彼らがフランスの田舎町を旅しながら、さまざまな場所で出会った人々とアート作品を生み出していく過程をたどる。

 「バンクシー・ダズ・ニューヨーク」では、突如、バンクシーさんがニューヨークを舞台に仕掛けた、1カ月にわたる展示プロジェクトを追う。バンクシーさんは毎日、ニューヨーク各地の路上に1作品を残し、場所を明かさず公式サイトに投稿。その作品を求め、コレクターやギャラリーオーナーたちがニューヨーク中を駆け回る。

 「もしも建築が話せたら」は、ヴィム・ヴェンダースさん、ロバート・レッドフォードさんら6人の監督が、思い入れのある建築物の心の声を描き出す異色のオムニバス・ドキュメンタリー。ドイツのコンサートホール「ベルリン・フィルハーモニー」、アメリカの生物医学研究所「ソーク研究所」をはじめ、国立図書館、刑務所などを取り上げ、社会を映し出す鏡である建築物の魅力に迫る。

 両日とも10時開演。入場無料。定員は先着100人。各回の上映時間はホームページで確認できる。

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