幻の深海魚「リュウグウノツカイ」が2月2日・3日、「魚津水族館」(魚津市三ケ、TEL 0765-24-4100)で展示される。
1913(大正2)年に県内唯一の水族館として誕生した同館は、現存する日本最古の水族館として100年以上にわたり営業。富山名物のブリを筆頭に、富山湾で捕れる大型魚が泳ぐ大水槽には、日本初の全面アクリル製トンネルが設置されている。ウマヅラハギの輪くぐりショーをはじめ、魚の餌付けを観察できるバックヤード見学、春には生のホタルイカの発光実験ショーが行われるなど、独自の企画力で富山湾の魅力を発信している。
展示するリュウグウノツカイは、タチウオのような銀色の細長い体と赤いヒレが特徴。今年1月28日に射水市新湊沖1キロの定置網で捕獲された。全国的に発見されることが珍しく、同館でも2009年12月15日が初記録で現在21個体を記録。今回の個体は全長3948ミリメートルで、これまでの記録で4番目に大きいものだという。2日間限定の展示となり、実際に手で触ることもできる。
同館の不破光大さんは「今年度はすでに、5個体のリュウグウノツカイが確認されている。過去最多で、なぜこれほどに捕獲されているかは分からない。リュウグウノツカイは詳しい生態が解明されておらず、何を食べているかといった情報の蓄積が重要。もし海岸で打ち上げられた個体を見つけたら、ぜひ水族館まで知らせてほしい」と話す。
開館時間は9時~17時。入館料は、一般=750円、小・中学生=410円、幼児=100円。魚津市内の中学生以下は無料。