動物写真家・岩合光昭さんの監督作「ねことじいちゃん」の公式写真展が、1月5日から文化施設「富山市民プラザ」(富山市大手町6)で開催される。
1950(昭和25)年、東京生まれの岩合さんは、世界をフィールドにする動物写真家として活躍。30カ国以上の国々を取材した写真集「海からの手紙」で、第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982(昭和57)年から2年間、アフリカのセレンゲティ国立公園に滞在し撮影した写真集「おきて」が、全世界で15万部を超えるベストセラーになる。2012年にはNHKBSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」が放映スタート。身近な存在である猫の写真集を数多く発表し、高い人気を集めている。
岩合さんが初監督を務めた「ねことじいちゃん」は、累計発行部数35万部を超える人気コミックが原作。猫たちが多く住む猫島を舞台に、妻に先立たれた老年の男性と飼い猫との暮らし、島の人々との交流をユーモラスに描く。主人公の大吉じいちゃんを、富山県出身の落語家・立川志の輔さんが演じる。
2月22日「猫の日」の映画公開を前に開く今回の企画展では、猫たちの豊かな表情を捉えた岩合さんの撮り下ろしスチールフォトを約160点展示する。5日、6日には岩合さんのギャラリートークとサイン会を開催。会場で販売される写真集の購入者に整理券を配布する。
開催時間は10時~18時。観覧料は、大人(中学生以上)=600円、小人(小学生)=200円、未就学児無料。今月27日まで。