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高岡市で「ヒトのハタラクを知るナイト」 コワーキングスペースで働き方を考える

「働く意味」について語った、原井さんと山本さん

「働く意味」について語った、原井さんと山本さん

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 8月にオープンした高岡市の「コワーキングプレイス COMSYOKU(コンショク)」(高岡市戸出町4、TEL 0766-92-0522)で12月20日、「ヒトのハタラクを知るナイト」が開催された。

COMSYOKUの「鈴木さよ」さんによる、グラフィックファシリテーション

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 「何のために働くのか?」をテーマに、働くことに新しい価値や気付きを見いだすことを目的としたイベント。2回目となる今回は約30人が参加し、会社員をはじめ経営者や学生、主婦など幅広い層の人々の働き方を問う形式で展開した。

 第1部では、富山市八尾町で観光事業をメインに展開する「オズリンクス」の原井紗友里さんと、イベントを主催した「理想経営」の山本靜(しずか)さんによるトークセッションが行われた。「越中働き人」の代表として登壇した原井さんは、自身の体験や事業内容を踏まえながら「自分がおばあちゃんになったとき、好きな仕事をして楽しい人生を送ってきたと自信を持って子どもたちに語れるようになりたい。その夢のために日々働いている」と、自身の働く意味を話した。過去に医者や宇宙飛行士を目指していたこともあった原井さんが、地元の魅力に触れ、富山で働くことを決心したエピソードも紹介された。第1部の内容は「COMSYOKU」スタッフ、鈴木さよさん(富山市在住)のグラフィックファシリテーションによってイラスト化され、参加者の視覚にも共有された。

 第2部では、鈴木さんのイラストに参加者が自分の意見を書き加え、全員の意見を共有。働くという字は「人が動く」と書くことから、働く意味は「心が動く瞬間」にヒントが隠されているのではないかという仮説の下、家族のために働く、夢のために働くなど、働く意味についてさまざまな意見が書き込まれていた。

 参加した富山市在住の女性は、「いろいろな人の意見を聞くことで、今まで気付かなかった考え方や自分の良さを見つけられた。就職活動の面接で生かしたい」と話した。小矢部市から参加した男性は「働く上で、自分の心が動く瞬間がどこにあるのかを知ることができた。明日からは、より楽しく仕事に携われそう」とイベントを振り返った。

 理想経営の山本さんは「現代は物的な豊かさよりも心の豊かさが求められる時代であり、ノマドワーカーや時短勤務、男性の育休など多様な働き方が注目されている。こうした時代背景ということもあり、働き方について考える機会が大切だと感じていた。異なる属性が集う、コワーキングスペースを会場にしたことも良かったのでは」とイベントの手応えを話した。

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