脚本家・倉本聰さんの企画展「北の命の物語展 倉本聰と点描画」が来年1月6日から、「高志の国文学館」(富山市舟橋南町)で行われる。
1935(昭和10)年、東京出身の倉本さんは東京大学文学部・美学科卒業後、1959(昭和34)年にニッポン放送に入社。ラジオのディレクター、プロデューサーを経て1963(昭和38)年に退社。脚本家として独立後は「北の国から」「前略おふくろ様」「風のガーデン」といったドラマをはじめ、高倉健主演の映画「駅 STATION」、舞台作品など数多くの傑作を世に送り出す。80歳を過ぎた現在も脚本家・演出家として精力的に活動し、来年4月からはテレビ朝日系ドラマ「やすらぎの郷(さと)」の続編「やすらぎの刻(とき)」の放送も控えている。
1977(昭和52)年に移住して以来、北海道・富良野を拠点にする倉本さんは、2006年より「NPO法人C・C・C富良野自然塾」を主宰。閉鎖されたゴルフ場に植樹をし、元の森に返す自然返還事業と、そのフィールドを使った教育プログラムにも力を入れている。
今回の企画展では、倉本さんが十数年にわたりライフワークとして描いてきた、森の樹木の点描画約100点を展示する。「北の国から」の企画書や、丸太小屋の模型などの貴重な資料もそろう。開催初日には倉本さんを招いたオープニング・ギャラリートークを開催。倉本さん自らが展示作品の解説を行うほか、関連企画として1月27日に富山出身の落語家・立川志の輔さんによる講演会「富山の自然と私」も催される。
開館時間は9時30分~18時。火曜休館。観覧料は、一般=500円、大学生=250円。3月4日まで。