モーツァルト歌劇「ドン・ジョヴァンニ」全2幕が来年1月20日、「オーバード・ホール(富山市芸術文化ホール)」(富山市牛島町9、TEL 076-445-5620)で開催される。
ニュージーランド響主席客演指揮者、大阪フィル首席指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督などを歴任する井上道義さん総監督・指揮の下、演劇、ミュージカルと幅広く活躍する振り付け家の森山開次さんが演出・振り付けを務める。森山さんがオペラの演出をするのは初めて。
2015年、井上さん総監督の全国10都市14公演を全国共同制作したオペラ「フィガロの結婚」に続くダ・ポンテ3部作の第2弾となる公演。全国共同制作とは、文化庁の助成を得て、全国の劇場、音楽堂、芸術団体などが高いレベルのオペラを新演出で制作するプロジェクト。2009年から開始し、近年では野田秀樹演出のモーツァルト「フィガロの結婚」などの実績がある。
ドン・ジョヴァンニ役はロシア人のヴィタリ・ユシュマノフさん、騎士長役にウクライナ人のデニス・ビシュニャさんを迎え、全編日本語上演に臨む。
「踊るオペラ」を目指し、今年3月に女性ダンサーのオーディション、8月には富山で合唱メンバー「コーラスアクター(Giovonni Ensemble Toyama)」のオーディションを実施。歌唱課題に加え振り付け審査も行い「歌って踊れる」人材を集めた。審査の通過者は、富山、大阪、神奈川、愛知などから集まった20人で、9月より稽古を始めたという。
管弦楽は「オーケストラ・アンサンブル金沢」が務め、副指揮・合唱指導は辻博之さんが行う。
井上さんは「10年ぶりのオーバード・ホールでの公演。オペラの魅力である『出来たての生声』をお届けしたい」と意気込む。「若い森山君を演出に迎え彼のいいところが出るよう日本語で行う公演はとても分かりやすく、少年少女たちに見に来てほしいと思っている」とも。
13時15分開場、14時開演。チケットはS席=10,000円、A席=8,000円、B席=6,000円、C席=4,000円、U25券=2,000円。チケットはアスネットカウンター、アーツナビ、チケットぴあ、イープラス、ローソンチケットで販売。富山を皮切りに、東京、熊本の3都市4公演を実施する。